「十二国記」キャラクター紹介 戴国


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 名前と姿が出てきた人や妖や神仙の紹介です。
 名前のふりがな、初登場のページ(その話でに姿が初めて出たとき、ただし短編は含まず)、全シリーズ中で記述された形態、職業、住まい、家族、その人の特徴などが書いてあります。一部、私の想像も多少含めて書いてあります。
 台詞は、小野不由美さんのML、「麒麟通信」でこの人の一番いい台詞をアンケートで募集した結果のものです。アンケートにご協力くださった方、ありがとうございました。
 間違えているところ、こんなんじゃないーという文句、追加などがあったら、お気軽にこちらまでお知らせ下さい。
 ページ数は、p「講談社X文庫ホワイトハート」(「講談社文庫」)となっています。



「十二国記」キャラクター紹介 戴国

戴国泰王驍宗(乍驍宗、朴綜)<たいこくたいおうぎょうそう(さくぎょうそう、ぼくそう)>
初登場 「風の海 迷宮の岸(下)」p30(197)「黄昏の岸 暁の天」 p(83)「冬栄」(「華胥の幽夢」p12(14))
姿 堂々たる体格で上背が高い。青みを帯びた白銀の髪。肌はよく日に焼けた褐色。端正な風貌。血のような真紅の瞳。目元が怜悧。視線が真っ直ぐに向かってくる。どこか太い笑み。
  体格も動作もしなやかでどう猛な獣のような印象。気負ったところのない動作と声。
  李斎よりも年上に見える。延王と同年輩に見える。
職業 戴国王。「風の万里 黎明の空」の五年前に即位、半年で偽王がたち、行方不明となる。もと戴国禁軍将軍。一時、朱氏の徒弟。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 一度延王と打ち合い、三本中一本をとった。
  厳趙を頼りにしている。阿選を敬意を払っている。
性格 激しい印象。自分のあらゆるものに自信を抱いている。直截苛烈。礼を知り道を知る。軍才と徳と両方を備えている。
  恐ろしいほどの覇気がある。性急すぎ、果敢すぎ、急ぎすぎるところがあるが、手綱を緩めることが苦手。視点が高い。
「おまえは小さいのに見る目がある」(「風の海 迷宮の岸(下)」p128(286)より)

泰麒蒿里(高里要)<たいきこうり(たかさとかなめ)>
初登場 「風の海 迷宮の岸(上)」p8(8)「魔性の子」p7「黄昏の岸 暁の天」(上) p8(9)「冬栄」(「華胥の幽夢」p10(11))
姿 子ども特有の細い首。黒とも銀色ともつかない鋼色の髪。稚い口調。真摯そのままの眼。(十二国・幼少時)
  十七よりもわずかにわかく見える。穏やかに柔らかい声。(十二国・成人時)
  特別醜くもなく、特別鮮やかでもない。雰囲気が他の日本人とは違う。いかにも伸びやかな外見で闊達で健康な気配だが、若者らしい伸びやかな振る舞いがなく老成しているかのよう。若い張りのある声。(「魔性の子」)
職業 戴国宰輔。戴国瑞州候。一時、延国太師。日本では、高校の二年六組に所属。
住まい 倭国生まれの胎果。十才の時に蓬山へ。蓬山では露茜宮。戴国では戴国首都鴻基白圭宮仁重殿。
  再び日本に戻り、高校二年で戴国へ帰る。
家族 父母と弟。祖母。
人間関係 蓬山時代のお世話係は蓉可。白圭宮では正頼が傅相だった。
  景麒李斎になついている。陽子は同朋。
  広瀬になついている。(「魔性の子」)
性格 利発。聡明。優しくおとなしい。真摯。謙虚というより卑屈なときがある。気が小さい。(「風の海 迷宮の岸」)
  頭はいい。協調性がある。(「魔性の子」)
  行動に出ることができるようになった。(「黄昏の岸 暁の天」)
「行ってください。あなたは、人なのだから」(「魔性の子」p429より)

白汕子(ムルゲン)<はくさんし>
初登場 「風の海 迷宮の岸(上)」p12(12)「魔性の子」p10「黄昏の岸 暁の天」 (上)p13(13)
種類 泰麒の女怪。
姿 背中まで髪がある。首は魚。尾は蜥蜴。四肢とは別に両腕がある。真円の目は表現しようのない色。人の形をした上体には少女のような胸。豹のかたちをした下肢には乳房がある。
  顔はのっぺりとしている。柔らかな手。表情に乏しい顔。
特徴 泰麒を守ることしか考えられない。
「泰麒」(「風の海 迷宮の岸(上)」p19(19)より)

傲濫(グリフィン)<ごうらん>
初登場 「風の海 迷宮の岸(下)」p78(243)「魔性の子」p36「黄昏の岸 暁の天」(上) p73(68)
種類 饕餮(とうてつ)。泰麒の使令。
姿 使令となった後は普段は大きな赤い犬だが、千変万化。闇の塊。よどんだ血のかたまりのような二つの目。巨大な鬼。大きな牛。虎。大鷲。大蛇。柴犬そっくりの、茶の毛の足の先の白い子犬など。
特徴 非常識な力。
「我らはあなたを守るためだけにいる」(「魔性の子」p353より)

李斎(劉紫)<りさい(りゅうし)>
初登場 「風の海 迷宮の岸(下)」p23(192)「黄昏の岸 暁の天」(上) p22(23)「冬栄」(「華胥の幽夢」p12(14))
姿 三十くらい。大柄。やわらかな言葉遣い。歯切れの良い口調。赤茶の髪。
職業 元は戴国承州師将軍。瑞州師中軍将軍。
住まい 戴国承州から戴国首都鴻基白圭宮へ。泰王が行方不明となった後、戴国内を放浪し、慶国首都堯天金波宮にたどりついた。戴国へ再び戻る。
人間関係 泰麒になつかれた。驍宗にはかなわないと自覚している。花影は友人。
  慶国首都堯天金波宮ではに看病される。景王には感謝している。
性格 気持ちのよい人柄。なごやかな印象。温情がある。苦い気持ちも口に出せる。
「驍宗殿に会って、のこのこと昇山した己が恥ずかしくなりました。――あの方はわたしなどとは器がちがう」(「風の海 迷宮の岸(下)」p52(218)より)

花影<かえい>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」(上) p65(45)
姿 四十ぐらい。白い顔。おだやかな面差し。きちんと手入れした磨かれた爪。
職業 戴国秋官長大司寇。もと藍州州宰。
住まい 藍州出身。戴国首都鴻基白圭宮。泰王が行方不明となった後、藍州で一冬をしのぎ、垂州都紫泉で李斎と別れる。
人間関係 李斎は友人。
性格 明晰。慈愛深く礼節を重んじる穏やかな人柄。思慮深く目配りも利く。怖がりに見えるほど慎重。

正頼<せいらい>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」 (上)p200(181)「冬栄」(「華胥の幽夢」p10(11))
職業 泰麒づきの傅相。瑞州令尹。もと驍宗軍の軍吏。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 泰麒のよい相手。英章は友人。
性格 堅苦しくない。取り柄が一分もない。

潭翠<たんすい>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」 (上)p200(181)「冬栄」(「華胥の幽夢」p30(29))
姿 表情と言葉に乏しい。
職業 夏官射人の、泰麒づきの大僕。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
性格 真面目。

厳趙<がんちょう>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」(上) p89(82)「冬栄」(「華胥の幽夢」p12(14))
姿 朗々とした野太い声。厳のような巨漢。太い腕。
職業 戴国禁軍左軍将軍。もと禁軍将軍候補から、驍宗軍の師帥。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 驍宗を信頼している。
性格 少し単純。堅実でまっとうな戦をする。

阿選(丈阿選、朴高)<あせん(じょうあせん、ぼくこう)>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」 (上)p11(11)「冬栄」(「華胥の幽夢」p12(14))
職業 戴国禁軍右軍将軍。もと禁軍将軍で、驍宗とともに双璧として鳴らした。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 泰麒がなついていた。
  驍宗を策にかけ、泰麒の角を傷つけて、偽王となった。
性格 驍宗のような覇気はない。怜悧な用兵を行う。幻術を使う。

英章<えいしょう>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」(上) p91(83)
職業 戴国禁軍中軍将軍。もと驍宗軍の師帥。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 驍宗を信頼している。正頼は友人。
性格 かっとなりやすい。奇計奇策を用いる。腹の底まで真っ黒。

霜元<そうげん>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」(上) p94(86)「冬栄」(「華胥の幽夢」p31(29))
姿 上背のある偉丈夫で、「騎士」のようなどことなく品格のある落ち着いた物腰。
職業 戴国瑞州師左軍将軍。もと驍宗軍の師帥。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 驍宗を信頼している。
性格 堅実でまっとうな戦をする。

臥信<がしん>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」 (上)p187(170)
職業 戴国瑞州師右軍将軍。もと驍宗軍の師帥。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
人間関係 驍宗を信頼している。
性格 用兵家としては傑物。奇計奇策を用いるが、その中には奇妙な明朗さがある。

琅燦<ろうさん>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」 (上)p196(177)
姿 十八、九の小娘。
職業 戴国冬官長大司空。もと驍宗軍の軍吏。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。
性格 恐ろしく博識。冷静。

芭墨<はぼく>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」(上) p88(80)
姿 白いものの交じった鬚。
職業 戴国夏官長大司馬。もと驍宗軍の軍吏。阿選によって処刑されたとの噂がある。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。

宣角<せんかく>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」(上) p101(92)「冬栄」(「華胥の幽夢」p12(14))
職業 戴国地官長大司徒。阿選によって処刑されたとの噂がある。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。もとは瑞州。
性格 温厚で誠実。

張運<ちょううん>
初登場 「黄昏の岸 暁の天」 (上)p205(186)
職業 戴国春官長大宗伯。
住まい 戴国首都鴻基白圭宮。

醐孫<ごそん>
初登場 「風の海 迷宮の岸(上)」p99(93)
姿 野太い声。大きな男。
職業 戴国馬州候の司寇大夫。
住まい 戴国馬州。
人間関係 泰麒を力ずくで捕らえた。
性格 はやとちりが激しい。思いこみも激しい。
「俺が、泰王だ」(「風の海 迷宮の岸(上)」p107(100)より)

呂迫(南瓜大夫)<ろはく(かぼちゃだいぶ)>
初登場 「風の海 迷宮の岸(下)」p15(184)
姿 十才の子の父親くらい。相撲取りのように太って大きい。丸い赤ら顔で、南瓜に似ている。
職業 戴国垂州司馬。
住まい 戴国垂州。
人間関係 女仙たちにかぼちゃよばわりされた。
性格 気のいい人。
「……そう……そうか。……さようか」(「風の海 迷宮の岸(下)」p20(189)より)

飛燕<ひえん>
初登場 「風の海 迷宮の岸(下)」p23(192)「黄昏の岸 暁の天」(上) p19(19)「冬栄」(「華胥の幽夢」p12(14))
種類 天馬。
姿 背に翼のある犬。白い体は大きい。頭は黒。飛燕は天馬にしては小柄。つややかな毛並みは見かけより硬い。どこか柔らかな印象。
特徴 温和。よく馴らしこまれている。
主人 李斎泰麒になついている。一時桂桂に世話をされた。

計都<けいと>
初登場 「風の海 迷宮の岸(下)」p43(210)
種類 すう虞(すうぐ)。
主人 驍宗

――出典
「東の海神 西の滄海」
「図南の翼」
「風の海 迷宮の岸(上)(下)」
「月の影 影の海(上)(下)」
「風の万里 黎明の空(上)(下)」
「黄昏の岸 暁の天(上)(下)」
「華胥の幽夢」
以上、小野不由美作 講談社X文庫ホワイトハート
「東の海神 西の滄海」 「図南の翼」
「風の海 迷宮の岸」
「月の影 影の海(上)(下)」
「風の万里 黎明の空(上)(下)」
「黄昏の岸 暁の天」
「華胥の幽夢」
以上、小野不由美作 講談社文庫
「魔性の子」小野不由美作 新潮文庫
「漂舶」小野不由美作 講談社X文庫CDブック「東の海神 西の滄海」付録

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