「十二国記」キャラクター紹介 巧国


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 名前と姿が出てきた人や妖や神仙の紹介です。
 名前のふりがな、初登場のページ(その話でに姿が初めて出たとき、ただし短編は含まず)、全シリーズ中で記述された形態、職業、住まい、家族、その人の特徴などが書いてあります。一部、私の想像も多少含めて書いてあります。
 台詞は、小野不由美さんのML、「麒麟通信」でこの人の一番いい台詞をアンケートで募集した結果のものです。アンケートにご協力くださった方、ありがとうございました。
 間違えているところ、こんなんじゃないーという文句、追加などがあったら、お気軽にこちらまでお知らせ下さい。
 ページ数は、p「講談社X文庫ホワイトハート」(「講談社文庫」)となっています。



「十二国記」キャラクター紹介 巧国

巧国塙王(張)<こうこくこうおう(ちょう)>
初登場 「月の影 影の海(上)」p112(108)
姿 老けた顔。しわが深い。体は大きい。
職業 巧国王。もとは地方の衛士。治世五十年で失道、死去。
住まい 巧国首都傲霜翠篁宮。
家族 息子と娘。
人間関係 胎果である景王のこと逆恨みした。
性格 思い詰めてしまう。いったん諦めると投げやり。
「儂は王の器量ではなかったのだろうよ」(「月の影 影の海(下)」p230(223)より)

塙麟<こうりん>
初登場 「月の影 影の海(上)」p110(107)
姿 二十代後半。金の髪。澄んだ目。華奢な肩。美しい。
職業 巧国宰輔。巧国喜州候。塙王とともに死去。
住まい 巧国首都傲霜翠篁宮。
性格 情け深い。
「そのようです」(「月の影 影の海(下)」p229(222)より)

楽俊(張清・文張)<らくしゅん(ちょうせい・ぶんちょう)>
初登場 「月の影 影の海(下)」p8(8)「風の万里 黎明の空(上)」p47(48)「書簡」(「華胥の幽夢」p147(140))
姿 半獣。ネズミに似ているが、少しネズミよりぽってりとしている。二本の後ろ足で立つ。子どもの背丈ほどの高さ。茶色と灰色の間の色をした毛皮がふかふかとしている。尻尾も毛皮でおおわれている。ピンク色の手。さやさやと揺れる銀色の髭。黒い目。子どものような声。
 人化すると、中背でやせぎすのいかにも健康そうな体つきの二十二の男で、声が低い。
職業 雁国の大学生。
住まい 巧国淳州安陽県鹿北に生まれ、雁国に留学。
家族 農家の手伝いをしている母。かつては官吏だったらしい父、文張は死亡。
人間関係 ずたぼろな陽子を拾い、看病し雁国までの途上を手助けした。延王延麒とも親しい。
  柳国で一文無しになった祥瓊を世話した。鳴賢、蛛枕とは大学の友人。
性格 利発。目端が利く。気だてがいい。いい人。堅苦しいのは苦手。苦しくて苦しくて辛抱できない子を拾う巡り合わせがある。
「おいらはどうも、こういう巡り合わせに生まれついてるらしい」(「風の万里 黎明の空(上)」p293(289)より)

達姐<たっき>
初登場 「月の影 影の海(上)」p142(137)
姿 中年にさしかかったばかりの大柄な女。青い目。
職業 農業。
住まい 巧国淳州五曽。
家族 淳州河西で売春宿をしている母。もと夫が隣りに住んでいる。子供を亡くした。
人間関係 空き巣に入った陽子を売春宿に売ろうとした。
性格 お金のためなら人を売れる。啖呵はすごい。
「あるって本人が言ったんだ。あたしはちゃんと宿だって言った。下働きかなにかだと勘違いしているなら、そりゃあの子がバカなのさ」(「月の影 影の海(上)」p180(174)より)

松山誠三<まつやませいぞう>
初登場 「月の影 影の海(上)」p200(193)
姿 老人。落ちくぼんだ目。骨の感触のあらわな背中。
職業 巧国淳州郷都拓丘の宿屋の下働き。
住まい もとは日本の高知。広島の呉に疎開して軍港で働いていた。昭和二十年七月二十七日に触に遭い、慶国の海客になるが、国が乱れたので、巧国廬江郷拓丘へ避難した。
人間関係 巧国の宿で出会った陽子の荷を盗んだ。
性格 ひがみが強い。
「最低のところから、最低のところへ着た。どうして戦後の、俺たちの犠牲の上で安穏と生活しよったおまんが、ここに来てまでまたそんな楽な目を見るが」(「月の影 影の海(上)」p213(206)より)

玉葉<ぎょくよう>
初登場 「月の影 影の海(上)」p254(246)
姿 女の子。邪気のない顔。
家族 水飴売りの母。
人間関係 弱っていた陽子に水飴をあげた。
性格 素直。
「……痛かったの?」(「月の影 影の海(下)」p90(87)より)

――出典
「東の海神 西の滄海」
「図南の翼」
「風の海 迷宮の岸(上)(下)」
「月の影 影の海(上)(下)」
「風の万里 黎明の空(上)(下)」
「黄昏の岸 暁の天(上)(下)」
「華胥の幽夢」
以上、小野不由美作 講談社X文庫ホワイトハート
「東の海神 西の滄海」 「図南の翼」
「風の海 迷宮の岸」
「月の影 影の海(上)(下)」
「風の万里 黎明の空(上)(下)」
「黄昏の岸 暁の天」
「華胥の幽夢」
以上、小野不由美作 講談社文庫
「魔性の子」小野不由美作 新潮文庫
「漂舶」小野不由美作 講談社X文庫CDブック「東の海神 西の滄海」付録

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Last modified 2007.6.12.
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