「十二国記」用語集 第二版 ま行
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「十二国記」にでてきた、用語を解説してみました。人名は、キャラクター紹介の方を参照して下さい。
本編に載っている解説しか書いてありません。あしからず。
間違えているところ、こんなんじゃないーという文句、追加などがあったら、お気軽にこちらまでお知らせ下さい。
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
「十二国記」用語集 第二版 ま行
ま
み
む
め
も
ま
- 街<まち>
- 里よりも族里の街、県城よりも郷都の方が大きいのが普通。
ぐるっと郭壁が囲っていて、その内側を環途が一周している。東西を大緯が、南北を大経が横切っている。
街は普通里を中心にできるが、県城以上になると里は里府と共に街の東北においやられる。
本来ならば街に家を持つのは、その里の住人が国から与えられた家だけであるはずだが、実際は土地や家を売り、官府から街の土地や店を買うことがある。
古から残っている街は中央に府城、北に市井があり、西より東が格式が高い。現在ではおおむね府城の南に市井、廟や寺が北にあり、環途に面するのが市(店か?)で、市井も市も西より東の方が格が高いのが普通。
街の門は、日没に鐘や太鼓の音と共に閉められ、夜が明けるまで開けられることはない。
- 末声<まつせい>
- 白雉が最期に上げる声のこと。二声ともいう。王の崩御を告げる。
- 満甕石<まんおうせき>
- 黄朱に伝わる、黄海でとれる石。かめの中に入れて おけば、汚い水をきれいな水にしてくれる。一回使うと白い石が薄く黒とも緑ともつかない色になり、もう使えない。
み
- 箭楼<みはりば>
- 門の上にある、矢を打つための場所。見晴らしがよい。
- 坐侯楼<みはりば>
- 門の上にある、敵の襲来を知らせ、待避を促す鐘がある施設。
- 巳門<みもん>
- 十二門の一。巳の方位(南南東)にある。
む
- 蟲<むし>
- 妖魔の中でも比較的無害な小物の総称。蟲の群が現れると、それを追うように大物が現れることが多い。
め
- 名<めい>
- 戸籍上の名前は姓名。成人すると氏字を名乗る。
王族の名は呼ばれることが少ないため、伝わりにくい。
- 明郭<めいかく>
- 慶国和州の州都。
虚海の港呉渡から青海へ抜ける大街道と、雁国とのただ一つの高岫巌頭から南下する街道が交わっている陸路の要所。
街の北と東には隣接して、荷を蓄えて旅人を泊める大きな街がある。これを北郭と東郭という。
明郭の地所には莫大な税がかかるため、高官しか住むことができず、北郭と東郭が異常なまでに肥大している。亥門は隔壁を隧道状にくりぬいた門道に大きな門扉があるだけの無骨な門で、扁額にはただ「明郭」とある。中には無計画に作られた古い隔壁が残っているので、迷うこともある。隔壁の下にはかろうじて横になれるだけの天幕小屋がひしめきあい、どんよりと疲れはてた顔の人々が門の周囲まであふれている。酉門から府城までは七百歩(約一キロメートル)、店一つ無く、人もいない。(慶国拓峰の乱前)
豊鶴までは馬で一日。
- 鳴天鼓<めいてんこ>
- 気を集中するために前歯を鳴らすこと。
も
- 孟極<もうきょく>
- 騎獣の一。白い豹に似ている。金茶の目。白い尾。
利口で人の意をよく察し、穏和で主人によくなつく。人が声をかければ深く疑わずについて行く。
空行はあまり上手くないが、空行と陸行合わせて一日に馬の三日分は行ける。
- 木<もく>
- 五行の第一。季節では春、方位では東、色では青、五星では木星、十干では甲・乙に当てる。
- 殯<もがり>
- 本葬するまで遺体を仮に納めて置いておくこと。
- 木生火<もくしょうか>
- 五行思想の、五行相生に基づいているらしい。木は火を生み出すことで循環していく、ということか?
- 門<もん>
- 郡から県城には十二門、国都、州都には子門以外の十一門がある。
北から右回りに、子門、丑門、寅門、卯門、辰門、巳門、午門、未門、申門、酉門、戌門、亥門。
箭楼、坐侯楼がある。
――出典
「東の海神 西の滄海」
「図南の翼」
「風の海 迷宮の岸(上)(下)」
「月の影 影の海(上)(下)」
「風の万里 黎明の空(上)(下)」
以上、小野不由美作 講談社X文庫ホワイトハート
「漂舶」
小野不由美原作 講談社X文庫CDブック「東の海神 西の滄海」付録
「帰山」
小野不由美作 「麒麟都市 麒麟都市・3開催記念刊行本」発行・麒麟都市
――参考文献
「大辞林」松村明編 三省堂
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Last modified 2007.6.12.
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