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初頭 |
この頃、出版社内の異動で新部署に移った「NAL」、早くも部内の複雑怪奇な人間関係に翻弄 され始める(……)。 派閥絡みの気まずい人事、上司と部下の人目を憚っているようで憚っていない男女関係、得体 の知れない人間関係等々……。いずれも彼本人には無縁の話ではあるが、この状況下で幾多 の困難が発生するだろうことは容易に想起できた。が、そんなことを考えていても始まらないの で、職務に専念することにする。 とは言え、職種経験がまるでなく勝手が分からない。教育役として付い若いた女社員の「指導」 はずさんで、そのときの都合で指示が二転三転するため、なかなか段取りを飲み込めない。そ の一方で仕事量だけは急増……。 元来の要領の悪さも手伝って、帰宅できず泊まり込む日が多くなり、使える時間がほとんどなく なってしまう。原稿作業、思いっきり停滞。 終電時刻の関係で所沢のアパートに戻れないときは、津田沼の「怒著」部屋に“避難”させても らうことが多くなる。 |
春 |
この頃、雑誌の仕事で無理を重ねていた「NAL」、疲労発熱など体調悪化。 そのうえ、ある日突然“突発性難聴”に。早期の診療が功を奏し、危うく難を逃れるが……。 「寿来」、仕事の関係で就職早々いきなり広島行き。 『キューティーハニーF』の放映始まる。が、あまりな内容に唖然。 『少女革命ウテナ』が注目される。 |
8月 |
この年の夏のコミケで、渾身の新刊『なかだし4号』をやっとの思いで発行。 このとき、関係各ブースのご協力もあって、新刊の売れ行きは相当な勢いがあり、おそらく当方 にとっては空前絶後の販売記録(一即売会での販売数記録)を達成する。 だが、発刊ペースがかなり開いてしまっているため、その間の経費等を捻出すると手持ちがほと んどなくなってしまうという困った事態も発生。 この頃、ゲーム本を作る話が持ち上がるが、「POLICE五人衆」の守備範囲外であったため、 「怒頂」が主催となって「なかだし編集部」を設立。 主な活動ジャンルが“恋愛・育成ゲーム”のパロディという一独立サークルではあるが、実際の 作業面では「POLICE五人衆」との密接な相互協力関係にある。 |
秋 |
「NAL」の職場で、何の前触れもなく編集長が急に代わる(更迭?)という事態が発生。部内の雲 行きが決定的に怪しくなった、最初の直接的な出来事。 「なかだし編集部」発行の新刊ゲーム本の企画が徐々に進行する。 ちょうどこの頃、職場で『センチメンタルグラフティ』のオープニング映像を観た「NAL」、あまり の内容に唖然とする。 |
12月 |
いろんな意味での話題作『センチメンタルグラフティ』の発売を1ヶ月後に控え、 「なかだし編集部」の第1弾『NAeL〜ナエル〜』を刊行。 |
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1995年春 |
〜1996年 |
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