SIN>FILE 02 COMPLEX

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SIN>FILE 02     COMPLEX (後編)

                                斎木 直樹

 

 

        4

 

 リオン課長代理の秘書に止められつつ、二人は彼女の執務室に入った。ショウが息
を切らせていると、リオンは言った。
「来たか」
「上に報告するわ」
と、アルは端末を操作し始めた。
 ミュウは、先ほどとはうって変わった冷静沈着な顔で言った。
「課長代理。桜――私の妹、サクラ・K・ノイエが拉致されました」
 リオン・カーティス調査部第一課長代理は、きっちりと編み上げた金髪が顔にしだ
れかかってきているような表情で、ミュウの言葉を軽く受けた。彼女は特別美人では
ないが、きっちりとしたところが部下には定評がある。
 時代遅れの型の眼鏡をかけ直し、相変わらずのつけいる隙のない声で言い放つ。
「妹さんにロビーのことを言っておかなかったのは減点ね、ミュウ」
「すみません」
 しかめっ面はしているが素直に謝るミュウに、ショウはむっとした。
「そんな責任追及してる場合ですかっ。早く桜ちゃんを助けなきゃ」
「黙りなさい、23」
 任務中以外はめったに呼ばれることのない暗号名に、ショウは身を固めた。
「ミュウがミスをしたのは事実、そして今ここで心配しても何にもならないこともま
た事実。今するべき第一事項は、ミュウ」
 ミュウはかすれた声で答えた。
「情報収集」
 リオンは口だけで笑ってみせた。ショウはまだ、彼女が本当に笑っているところを
見たことがない。
「少しは冷静らしい」

 

 

 第一ロビー前に設置してある認識標識別機とカメラ、第二ロビー前のカメラのデー
タから、桜がSINを出る前後の不審な人物の振り分けが行われた。リオンは認識標の
リストから、手際よく詳細を調べるべき人物を指示していく。入力装置の音が室内に
響く。
 ショウは、こっそりとミュウの顔をうかがった。彼女は、思っていたよりも落ちつ
いた表情をしていた。普通の人ならば、そう見るだろう表情をミュウはしていた。
 けれど、ショウには判った。ミュウは猛烈に怒っている。その一見静かな目の奥に、
彼女の激怒がショウには見てとれた。やばいな、とショウは思った。これじゃ、犯人
が皆殺しになりかねない。
 多神教の中の一つの神に祈りを捧げて目を逸らそうとすると、活けられた花の向こ
うにアルの心配そうな顔が目に入った。いつも威勢のいいアルに珍しい。ショウは少
し落ちつかない気持ちになった。
「病院に問い合わせたけれど、やはり新しい機器というのは偽情報らしいわ」
「じゃ、桜ちゃんを狙っての犯行?」
               地球   コロニー
 ミュウは頷いた。最初から、下級都市に上級都市よりもいい機器があるという話は
おかしいと思っていた。それを確かめなかったのは、私のミスだ。ミュウは服の胸の
ところを握った。
 不意に誰かに肩を叩かれ、びくっと見回すと、ショウの逃げていく姿が見えた。別
に逃げなくてもいいのに。ミュウは笑いこそしなかったが、張りつめていた気が少し
だけ緩くなったのを感じられた。
 秘書があちこちから入ってくる情報を整理し、リオンがそれを精選し更に詳しい情
報を求める、という繰り返しが何度か行われ、リオンはようやく顔を上げた。
「これまでの情報からいって、これはレンダー公国の仕業らしい」
「レンダー公国って、どこだっけ」
と、ショウは、無知な奴らしいお約束の質問をした。
「ほら、アイゼンク・レンダーって知らない」
 アルが助け船を出す。
「ああ、あの優男。あいつがレンダー大公か」
 レンダー公国はいまだに君主制をかたくなに護っている数少ない国の一つだが、ア
イゼンク・レンダーは大公としてではなく、美形タレントとしての知名度の方が高い。
彼は公子時代から各メディアでひっぱりだこで、特に婦人層に人気が高い。
 リオンは、秘書にデータを各人の端末に表示させた。
「これが、第一ロビー前で確認された、実行犯らしい人物のデータ。上の二名は最近
公国に出入りしている。挙動不審だったこの男は、公国の反政府団体の首班の補佐」
 必要最低限のことしか言わない課長代理に代わって、アルテミスが説明する。
「最近、レンダーの反政府団体は、公国を企業国家に参入させようとしているの。拉
致の目的はSAKAKI companyへの編入もしくは活動資金、そんなところね」
「それで?」
 ショウはミュウに振り返った。顔が、さっきよりはましになっているようだ。
「それでとは?ミュウ」
「どうするんですか。ORIGINAL AQUAの対応は」
「ORIGINAL AQUAは干渉しない。それが結論」
「な」
 ショウは勢いよく立ち上がった。リオンはショウの憤りを感知し、端末への入力の
手を一時止めた。
「ORIGINAL AQUAはSIAとは何の関係もない。当然でしょう」
 絶句するショウに、課長代理は判決を下す。
「この事件は所内で始末する。彼らの要求は一切のまない。これが方針」
 ミュウは無意識に机を叩いた。一同の視線が集まる。
「お金?お金なら私が出すわ」
 ミュウはリオンを睨み、リオンはミュウを見た。リオンの涼しげな声が奇異なもの
のよう聞こえる。
「彼らの要求をのめば、こんなことはこれからも続く。前例を作るわけにはいかない。
あなたも、組織の人間なら判りなさい」
「なら、やめます」
 ショウはぎょっとミュウを見た。ミュウは、かえってほっとしたような目をしてい
る。こいつ、本気だ。
 リオンは目を閉じた。
「……ミュウ。まだ作戦を立てないとは言ってない。要求をのまないという条件下で、
プロジェクトを起こしなさい。アルテミスをリーダーとして、空いている調査員を調
達していい」
 アルはすかさず話に入った。
「関係者口も知らない、認識標の始末もできないという手際の悪さ、大した経験もな
い活動資金にも困っている小国の反政府団体という二点から、相手は小物だと思われ
る。でも、気になることもあるの。この男」
 各人の端末にデータが表示される。東アジア系らしい、黄色い肌に黒髪、黒い瞳の
男だ。外見以外のデータは異常に少ない。豊富なSINのデータバンクでは珍しいこと
だ。
「拉致後に、第二ロビー前のカメラに写っていた男。おそらく、こいつは元K. T.の調
                                ズィー
査員。実力はトップクラスにあると思われるわ。本名は不明、暗号名はZ」
 ショウは頷いた。
「ああ、K. T.のZね。あそこ辞めたんだ。前、女の子たちが資料映像でプロマイド作
ってた」
「こいつがわざわざカメラに写ったということの意味がね……」
 Zは、情報通りならば感応能力のスペシャリスト。カメラの存在くらいなら、研究
所周辺に張られている能力制御装置などものともせずに感知するだろう。しかも。
 アルテミスは、資料映像に再び目をやった。男はカメラ目線の上に、ウィンクまで
寄こしてきている。アルテミスは端末の画面に向かって鼻をしかめた。いけ好かない
奴だ。
「えーっと、こいつはこの件にはかんでないってことは」
 アルテミスは、ミュウの機嫌がうつったように冷たく応える。
「パス。そんな偶然はありえない」
「その二。俺たちの味方である」
「それ、どういうこと」
 予想していなかった問いかけに、ショウはとまどった。
「んー、あっちにいるけど、裏切ってこっちに来るってこと」
 今まで黙っていたミュウが、放電してきそうな声で言う。
「そんなことして、あいつに何の利益があんのよ。信用だけが、フリーの食い扶持を
稼ぐの。契約違反は即、死よ」
 ショウはぼりぼりと頭をかいた。
「その三……えーっと、俺たちに姿を見せたかった」
「それ、どういうこと」
 ミュウはぬっと顔を上げた。
「こんなこと話してる場合じゃないわ。桜は今頃」
「桜ちゃんは大丈夫よ、ミュウ。そうでしょう?」
 言葉を遮ったアルの優しい眼差しに、ミュウは唇を噛んだ。
 そう。相手がプロ中のプロでないなら、そして目的が桜本人でないならば、あの子
は無事だ。桜についての情報は漏れていても、あのことを知っている者は本当に少な
い。
「今、市内の識別機のデータを集めさせているわ。市外に出てはいないから、すぐに
居場所は判る」
 それでも、ミュウは胸がざわつくのを押さえられなかった。大丈夫だという声と同
時にどうしようという思いがわき上がってきて、二つがせめぐ。そして結局は、不安
が勝つのだ。

 

 


        5

 

「待てよっ、ミュウっ」
 ショウは、何とかミュウの前に立ちふさがった。なんか俺、今日走ってばっかだな、
とか思いながら額の汗を拭う。さっき足にかかった泥水が気持ち悪い。
「どうしたんだよ」
 ミュウは、表情を変えずに言う。
「データの一人が見えた」
 ショウが辺りを見回すのに、ミュウは息を落とした。
「ビルの十五階よ」
「どうやって……って、遠視か」
 ミュウは問いには応えずに、古びたビルとビルの隙間から標的の建物を見る。
 結局、認識標識別機には一切反応はなかった。そのことから、犯行グループの居場
所はいくつかの区域に限られた。そのうちの最も可能性の高い場所を、ミュウたちが
割り当てられた。というよりは、無理矢理奪い取った。彼らは、やはりここにいた。
「だからって、相棒置いてくなよな」
 ショウは手を腰に当ててみせたが、ミュウは彼のことなど見向きもしない。ショウ
は、気づかれないぐらいわずかに目を細めた。
「だったら、アルに連絡するからちょっと待ってろ」
 ショウが端末を操作しようとすると、何か強い力で端末が弾かれた。飛んだ端末を
目で追った後、ショウはミュウを見た。ミュウは固い顔で言った。
「ごめんなさい。アルに言ったら、また待たされるわ。私は、すぐに行きたいの」
 ショウは数秒考えていたが、ため息をついた。ミュウはショウを見た。彼は、ミュ
ウが想像したような顔をしてはいなかった。
「どうやって攻める?」

 

 

 エレベーターの前で、女はもじもじとしていた。
「二十一階に行きたいんですけどぉー」
 長い黒髪は編み込んで、後ろでまとめてシニヨンにしてある。白い袖無しのTシャ
ツはそれなりにある胸を、その上に羽織った黒いチョッキと黒い手袋は生々しい腕を
強調している。そして顔は、美人だ。
 あまり人相の良くない男は、居心地悪そうにしじゅう身体を動かしている。
「だが、ここには降りられないようになっているはずだがね」
 若い女は、困ったように唇に長い指を当て、上目遣いに男を見つめる。いつもなら
ば逸らされてしまう視線に、男は内心ぎょっとした。
「そーですかぁ。でもぉー」
 彼女の胸元で長い音が二回鳴った。娘はすっと胸ポケットの受信機を手に取り、受
信を切ると男ににっこりと笑いかけた。華のような微笑に、男はどういう表情をした
らいいのかとまどった。
 男が、背後に察知した何者かの気配に廻し蹴りを喰らわそうとした時、横から強烈
な力が加えられた。
 壁に激突して意識を失った男は、少し血を吐いている。ショウは、防御態勢を崩し
て息をついた。ショウの場合、テレポートは走るより疲れることなのだ。
「こんなてきとうな侵入方法で、本当にいいのか?」
 ショウは右耳のピアスを外して床に落とし、足で潰した。これで、アルは駆けつけ
てくれる。この非常用チャンネルは、認識標が機能停止したときのものと同じだから、
おそらく犯人側は傍受できないだろう。
「ま、今回は特別よ。失敗したときのシュミレーションだと思えば」
「桜ちゃんの身の安全は」
 ミュウは無意識に胸に手をやった。泣いているときのように胸がつまる。
「あの子は大丈夫。隠れるのが得意だから」
 ショウは眉を寄せたが、ミュウに合図されてすばやく壁際へ動いた。後ろから誰か
来ている。
「あのー」
 声を聞いて、ショウは緊張した。
 けれど、ミュウは既に声へ駆け出していた。止める間は全くなかった。舌打ちして
曲がり角の向こうへ身体をさらけ出すと、そこには桜と桜に抱きついているミュウが
いた。
「大丈夫ですよ、ショウさん。誰もいません」
「って、桜ちゃん、どうして。誘拐されたんじゃなかったの」
 呆れた調子のショウに、桜は照れ笑いを返した。
「私、隠れるの得意なんです」
「桜……」
 桜の胸に抱きついたままうめくミュウに、桜は顔を向けた。優しくゆっくりと背中
を叩いてやる。
「大丈夫よ、お姉ちゃん。私はここにいるわ。大丈夫」
「桜……桜……」
「大丈夫よ」
 湿った声に、桜は姉の頭をか細い腕で抱きしめた。その目は、せつない気持ちを何
かに訴えかけようとしていた。

 

 

 暗い部屋の一方の壁一杯の、高層ビルの展望室からの光景の映像からの光が、彼の
顔に影をつくっている。下を見れば、こまごまとした街が広がっている。
 見慣れた眺めに、彼は少し飽きてきていた。若い頃は、これが欲しいと思っていた。
しかし、もうそんな歳ではない。額と頬に刻まれた歳は隠せないが、まだ引退する歳
ではないと彼は思っていたし、何より周囲が彼を離さなかった。
「Zより通信です。全員軽傷の上逮捕。人質は無傷で返還されました」
 この秘書のとりえは肉体ではなくこの声だな、と彼は思った。彼女の声はしっとり
かつくっきりとしていて、何を言っても素晴らしいことのように聞こえさせる。
「よし、帰還させてくれ」
              Go home
「はい。通信コードA21、Z、帰還せよ 」
 男は所要時間をチェックし、その結果に満足した。口は笑みの形をとったが、それ
は冷笑と人に呼ばれるものでしかなかった。
「そろそろ仕掛ける時か……片桐躬由」
 男は映像へ背を向けた。そうすると、照明のついていないこの室内では、彼がどの
ような表情をしているのか判らない。
「シドを呼べ」
 感情のこもらない声に、秘書は一級の声で応えた。
「了解。シド・アルマニックを呼びます」

 

 


        6

 

 薄い水色の上に引かれた一本の白い線。
 あの線の先には、桜がいる。ショウは、大きい声を出すこと自体が喜びである子供
のように、思いきり息を吸ってから叫んだ。
「きっれーだなー」
「あのねーっ」
 すさまじい轟音の反響と風の中、ミュウが叫ぶ。長い髪は結んであるのに、ほつれ
髪が口に入ってくる。
「あの雲はー、往還シャトルの出したものなのよー」
「だからー?」
 音が次第に小さくなってきた。ミュウは、邪魔な髪を耳にかける。
「空の色をきれいに思う気持ちなんて、昔の人間がそうだと決めたから、そう思うだ
けなのよ」
 ショウは目をしばたたかせた。ミュウは数秒目を閉じて、いらだちがおさまるのを
待った。
「きれいなんて気持ちは、人間につくられたものなの。偽物なのよ」
 ショウは再び空を見上げた。真っ直ぐな一本の線は水色に溶け、もうぼんやりとし
か残ってはいなかった。一時期、大気汚染が問題になった頃のように汚い空は消えた。
そこには、はっするような美しい色がある。この気持ちは、昔の人間が決めたもの?
「なら、昔の人間はなぜこの色を美しいと思ったんだろう」
 ショウは目を閉じ、今の自分の意識を薄くした。
 再び目を開けると、そこには驚いた表情のミュウがいた。ショウはミュウに笑いか
ける。
             あそこ
「もしかしたら、昔の人間は天に行きたいと思っていたから、あの色を綺麗だと思っ
たのかもしれないな」
 今や、人はその天へも行ける。大気汚染も悪化よりは好転に向かっている。その両
    ハイアー                       ここ
方を、上級市民が可能にしたのだ。そしてその上級市民は、今地球にはいない。
           ハイアー
 それでも。ショウは、彼らのいる場所を見上げた。自然と笑みが浮かんでくる。
「それでも、空は綺麗だ」
「だから、それは昔の人間が決めたことなのよ」
 ショウは、ミュウの不満げな表情を笑った。軽やかな笑いに、ミュウは毒気をそが
れた。
「昔の人間が決めたことなら、今俺が決めたっていいだろう?」

 

 

 宙港から戻ったショウとミュウに、アルテミスはサングラスをかけたまま、ふてく
された様子で男を紹介した。
「新しい調査員よ」
 黒髪の長身の男は、さわやかに微笑みかけてきた。
「初めまして、かな」
「……Z!」
 ミュウとショウは、二人して口を開けたまま数秒動きを止めた。
「どうして」
 Zはまるで邪気がないかのようににっこりと笑うが、それがかえって疑わしい。
「俺、こっちに転職したんだ。あ、もちろん前の職場のことは言いっこなしにしてく
れよ」
 ミュウは、地の底から這いあがってくるような声でうめいた。
「よくも、のこのこと来れたわね……」
 Zはあっけらかんと、がははと笑う。その異様なまでの明るさに、ミュウとショウ
はあぜんとした。映像からはかけ離れた態度だ。
「だって、こっちの方が待遇いいんだもーん。それに」
 誰にでも無差別に愛想のいいショウが、またわざわざ聞き返す。
「それに?」
「美人もいるしね」
 ショウはミュウに視線をやったが、Zはもう一人の女を見ていた。
「俺のディアナ」
「誰が俺のだっ。勝手に手を握るなっ。あっち行けっ」
 手を振り払われてしまったZは口に手を当て、内側にくねくねと身体を曲げて、斜
に構える。
「酷いわ。あたし、あなたを愛してるのに」
「大男がしなをつくるなっ。気色悪いっ。私は嫌いだっ」
「またまたー」
「すごい……アルが遊ばれてる」
「違った意味で、大物だな」
 こそこそ話しているミュウとショウを、アルテミスが潤んだ目で睨む。
「お前ら、そこで面白がってんじゃないっ」
「いやー、楽しい職場で良かった」
 ぎっとアルに睨まれたZは、にっこりと笑顔を返す。アルテミスは力任せに叫んだ。
「楽しくなーいっ」

 

 

          おわり

参考資料 御米椎「宇宙課々付エヴァ・レディ 1巻」竹書房 1994

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