何はなくとも、これです。はい。
出会いは、1989年、11月。わかつきめぐみの「So What?」六巻が出た時でした。わかつきめぐみの「ZABADAKは良い」というおすすめを見て、借りました。したら、よい。これほど良いものを見つけた経験はあまりないです。私の「感じ」にぴったりくるものでした。
さて、音楽のことですが、とっても変です。「不安定」っていうのかなあ。友達に聞かせたら、「変」と言われました。でも、いいねと言ってくれる人もいました。どうやら、これはある種のマンガが好きな人に好かれるようです。特に、私の好きな種類のマンガが好きな人に……。なぜなら、マンガ家が好きなんですね。こういう系統の音楽が。私が持っているマンガだけでも、わかつきめぐみ、由貴香織里、望月花梨、いなだ詩穂、杉山志保子は、ZABADAKが好きそうです。
最初の辺り(「WATER GARDEN」)、ZABADAKは吉良知彦さん、上野洋子さん、松田克志さんの三人でした。それが前者二人となり、「音」からは吉良知彦さん一人になり、音楽性もかなり変わってしまいました。ギターがびしばしって曲が多くなったかな。あいかわらず、インストもやってますけどね。
初めてZABADAKを買うなら、「Decade」をお勧めします。上野洋子・吉良知彦時代のZABADAK自薦のベスト盤です。「Remains」には、アルバム未収録曲(シングル盤に入っていた)の入ったシングル集です。上野洋子さん好きの方にはおすすめ。「Pieces of the moon」には、ベストとCM曲が三曲入っています。ちょっと古いZABADAKが好きな人におすすめ。
「のれんわけ」前のZABADAKのライブ盤とか聞いて思うのは、「なんで、これを生で聞けるときに私はお金がなかったの……?」ということ。ああ、辛すぎる(笑)。その当時、私は中高生。そんなにしょっちゅう行くわけにゃいかんし、ライブハウスもちょっと怖かった。ああ、行っておけば……(むにゃむにゃ)。上野さんが生音でZABADAKの歌うたうの聞きたかったな……。
「something in the air」は、吉良さん色が出て、ちょっと今までとは違う、あんまり私の好みではない系、つまりちょっとメジャーっぽい音でした。「光降る朝」は、「賢治の幻燈」から5曲入っています。「TRiO」は新曲は二曲のみです。ライブ盤のような感じかな?
「LIFE」は……うーん、なんといえばいいのだろう。初期のZABADAKとは全く違います。そのほとんどを吉良さん一人で作ったそうです。ギターが多くて、以前のZABADAKよりはポップスっぽいかな。「はちみつ白書」は、高井萌さんという女性ヴォーカリストがメインボーカルです。明るい感じで、いいですね。ただ、昔のZABADAKとはかけはなれてるけどね。(^_^;)
「STORIES」は、ほっとんどが再録のベスト盤なので買う必要はないです。新居昭乃さんのボーカル曲一曲のために買いました。
「斉藤ネコカルテット plays ZABADAK with 吉良知彦*」は、斉藤ネコカルテットというStringsのグループが演奏したZABADAKの曲です。吉良さんのボーカルもあり。
「biosphere Label Sampler」には「星の約束」pre-pro takeが入っています。
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ZABADAKを構成する今となってはただ一人の人。
「Songs」では、色々な人が歌っています。KARAKと新居昭乃さん、キャラ・ジョーンズがお気に入りです。
「賢治の幻灯」は、宮沢賢治の小説を朗読(ここにあの遊佐未森が出てたりする)したり、イメージの曲が入っていたりします。奇妙な味です。普通の人は聞くと発狂するかも(笑)。
「ケンジ先生」は、同題の劇のためにZABADAKの曲を編曲、または作曲された通販(詳しくは、キャラメルボックスのページで)で購入できるアルバム。全曲(たぶん)俳優さんのボーカルで、全曲のカラオケが入っています。「ハッピーバースデー ディアフレンド」と「サザンクロスの彼方まで」が気に入りました。「サザンクロスの彼方まで」は、銀河鉄道けっこう好きな私としては、ぐっときましたよ〜。吉良さんの肉声もちょこっと入ってます。
「この空で会えるよう」(シングル)は「まんしゅう地蔵建立記念」に作られた物で、日本語versionと中国語version、インストが入っていて、通販が行われています(詳しくは、biosphereのページで)。聞いてみたところ、吉良さんはコーラスもしています。ボーカルは普通の人っぽいのですが、とてもZABAらしい曲調だと思います。(中国語ver.はZABADAK名義の「LIFE」にも収録)
「月迷風影」はNHK-BS2のアニメ「十二国記」のエンディングテーマです。サントラにはテーマ曲のバージョン違いが収録されています。「この空で会えるよう」に似ている曲の感じなのでいまいちでした。
「三剣物語」は小説のサントラで、吉良さんは一曲作曲・歌やってます。けっこーZABAぽくてよいです。
「絶対少年」は、一曲作曲(「蒼の部屋」)担当。ボーカルは声優さんです。
アニメ「十二国記」のエンディングテーマ「月迷風影」を作曲しています。
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歌姫の名がふさわしい方。もとZABADAK。
「Voices」が上野さんのアルバム。上野さんらしく吠えている(笑)曲が多いです。「biosphere Label Sampler」はbiosphereの人たちのオムニバスのようなもので、「AOIFE」が入っています。
「上野洋子 デビュー20周年記念ライヴ “YK20”〜20周年につき初ソロ〜 」は、その名の通り、20周年記念ライブのライブ盤です。[audio]がCD、[visual]がDVDになります。これは買ってよかった!
上野さんプロデュースの「ナーサリー・チャイムス」は、吉良さんの「賢治の幻燈」と同じ系列のようで、マザー・グースをモティーフにした歌など(台詞もある)、です。遊佐未森・もりばやしみほなどが参加していますが、上野さんももちろん歌っています。強烈におすすめします。めっちゃいいです。
「Papa told me」は上野さんが音楽監修をなさって声優として出演もしたCDブック(声のみのドラマ)。歌う声優として、素晴らしい声でした。本当に、「夢の中にいるような」声。
「天馬の血族」は、マンガのイメージアルバム(インストとボーカル)のようなもので、上野さんが十曲は関わっています。とても気に入った一作です。
「龍は微睡む」は、小説のCDドラマ。作曲したものが四曲、男性声優のボーカルが二曲、上野さんボーカルが一曲です。曲調は小説のイメージからか、中国風。
「フレンチ・リップス」は女性ボーカル三人のボーカル集。上野さんらしさを求めている人は買わなくていいと思う。
「空耳ケーキ」は、伊藤真澄さんとのユニット「Oranges & Lemons」というアーティスト名ででています。一曲は上野さんの作曲。上野さんの日本語の歌はいいなあ。明るい曲調だし。おすすめです。「tribute to あずまんが大王」は、同じく「Oranges & Lemons」で参加。サントラで使われた音楽をうたっている、という構成です。上野さんは二曲作曲(うち一曲は「Rasberry Heaven」)「風の色マーチ」が非常に気に入っています。
「ふしぎ遊戯」×3「CRESENT NOISE」、「ココロの音」では一曲歌ってます。
Vita Novaは吉野裕司さんの別名のようですが、上野さんはたいてい副プロデューサーのようなものらしく、作曲もたくさんされてます。「ancient flowers」は古いヨーロッパ系の民俗楽曲(Scaborough fairあたり)のリメイクで、上野さんは六曲ボーカルで参加しています。「Laula」は、いろんな人のボーカルコレクションみたくなってしまった。「SHI-NONO-ME」は、これもまたボーカルコレクションっぽいのだけれど、こっちの方が上野さんの作曲の歌がたくさんあって、上野さんぽさが出てる曲が多くてVita Novaの中では一番好き。
「SHIAWASE」は、久しぶりに出たVita Novaの新作。「ancient flowers」あたりの雰囲気もあります。「たとえ直感に裏切られたとしても」あたりが好きです。
「.hack//黄昏の腕輪伝説 ORIGINAL SOUNDTRACK」は、アニメのサントラ。作曲と、ボイスを担当。
「BRIGADOON まりんとメラン オリジナルサウンドトラック」「(同)2」では、吉野裕司(Vita Nova)さんと共に、Pralltrillerという名義でVita Novaライクな曲を七曲ずつぐらい書いたり、後はVoices、演奏で多数参加してます。おすすめです。
「3/8 Forest」は、木屋響子さんとのツインボーカルですが、これが予想以上によかったのでおすすめです。ZABADAKのれん分け前が好きなら特におすすめ。
「幻想水滸伝II 音楽集〜ORRIZONATE〜」は作曲はほとんどが東野美紀さんで、吉野裕司さんメインで編曲されています。上野洋子さんのボーカル曲が二曲、Voicesが二曲、編曲が三曲収録されています。Vita Novaが好きならおすすめです。「幻想水滸伝ボーカルコレクション〜La passione commuove la storia〜」では、二曲歌っています。
「Swirl word」では、全て歌ってます(ただし四曲)。
「鴉」では、一曲Vocalで、他の曲にも参加してます。
「シークエンス ORIGINAL ALBUM」「楠劇場」では三曲ずつ、谷山浩子さん作詞作曲の歌を歌っています。「シークエンス ORIGINAL ALBUM」収録の曲はぐーなので、おすすめです。「シークエンス オリジナル・サウンドトラック」には全く別の曲が一曲収録されています。
「三剣物語」「レトルト」「弥生」では二曲、「MACROSS THE TRIBUTE」では一曲、「シークエンス オリジナル・サウンドトラック」、「フォーチュン・クエスト外伝 パステルの旅立ち オリジナル・サウンド・コレクション」、「ふしぎ遊戯2」では一曲だけ歌っています。「三剣物語」と「フォーチュン・クエスト外伝」、「ふしぎ遊戯2」は、作曲の人が好きなので、気に入っています。
「彼方から」は、伊藤真澄さん、れいちさん、丸尾めぐみさんと組んでいたAqua Voceというグループとしての参加。伊藤真澄さん作曲の歌を一曲歌っています。
「World's end Never Ending Fantasia」は、ドラマCD。4曲の作曲担当。ただしボーカルは声優さんです。
マーシュ・マロウといういろんな楽器と女声のコーラスバンド(笑)で活動中。
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小峰公子さん(ボーカル・作詞)と保刈久明さん(ギター・作曲)の二人です。雰囲気としては、「ZABADAKに似ている」とよく言われます。
アルバムは三枚出してます。とりあえず、入手しやすいのは「七月の雪」です。
「パレット 小峰公子 with 斉藤ネコカルテット*」は、斉藤ネコカルテットというStringsのグループがKARAKZABADAKの曲を演奏し、小峰さんが歌ったものです。
「Songs」、「Biosphere Label Sampler」に、一曲のってます。
「機動戦士Vガンダム SCOREII」では、一曲KARAKの曲が、一曲小峰公子さんボーカルの曲が入っています。
ZABADAK名義のと「賢治の幻灯」では、小峰さんのボーカル参加のみです。
「Macross Plus OLIGINAL SOUNDTRAK II」は、「Macross Plus」というアニメのサントラです。「A sai en」という曲は新居昭乃さんと小峰さんのデュエットだという話です。
「ココロ図書館サウンドトラック」は、主題歌とエンディング以外は保刈さんの作曲で、新居昭乃さんのヴォイスの入った曲が一曲収録されています。いかにも「サントラ」な地味なピアノを中心とした曲たちですが、なかなか気に入りました。
「創世のアクエリオン サウンドトラック」は、菅野よう子さんと一緒に作曲しています。
白鳥さんのアルバムで数曲、「マジカル・リボン・ツアー」で一曲、「悪霊狩り」では一曲、「X」では二曲、「ガンダムX」では一曲、保刈さんが作曲しています。「MESSAGE#9」は、種とも子さんが歌っています。「マジカル・リボン・ツアー」の一曲は、KARAKぽさが伺えました。
小峰さんはZABADAKの作詞をたくさんしてます。保刈久明さんは最近アニメ関連の編曲が多いです。新居昭乃さんとも一緒に仕事することも多いな。
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