望月花梨・作品紹介(2002〜)

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作品紹介(2002〜)

2002年(平成十四年)

鍵―かぎ―
 花とゆめ10号掲載
 「鍵―かぎ―」(白泉社花とゆめコミックス)収録
鍵は開いてしまったけれど、それを選んだのは自分だから。
服部と亀田はめちゃくちゃ仲がよいが、ホモじゃねーのと言われると、亀田は異常に怒る。一年の時に参加できなかった新入生歓迎会に二人で参加するため、亀田は生徒会に入ってくれた。服部はそれが嬉しくて、つい本当の気持ちを渡された紙に書いてしまう。
 恋、というほどではない、でも、大切で一緒にいると楽しい気持ち。そんな感情が、いつになく細い線で描かれていて、いい作品でした。
 一面に飛んでいく飛行機と、飛ばなかった飛行機がぐっときました。
開いたところから きっとまた 新しい何かが始まっていくような気がするから  服部(「鍵―かぎ―」p48より)

呼吸
 別冊花とゆめ5月号掲載
 「鍵―かぎ―」(白泉社花とゆめコミックス)収録
ありがとう、ごめんなさい
ちさと同じクラスの小椋美樹子は、ホマと呼ばれて男子にいじめられている。そんな美樹子にちさは何かと構うが、美樹子はちさを信用してくれていないようだ。
 ちさの視点から、美樹子の視点から、そして最後の章と、三つの章からなっていました。ちさも美樹子も、それぞれに思うことがあってやっているのがよくわかります。美樹子の見ている世界は枠線が細くて背景が白く、どこか現実離れしている感じが上手いなあと思いました。好きになってしまうと離れたくなる気持ちはわかります。
 「ちいさなおじさん」のセンスは望月花梨さんらしいですね。好きな作品です。
…なんだか自分の空気だけ 吸って生きてるような人だなぁ…  ちさ(「鍵―かぎ―」p102より)

夜 夜中
 ザ花とゆめ8月1日号掲載
 「鍵―かぎ―」(白泉社花とゆめコミックス)収録
怖くて、怖くてしかたがない。
亜子は、隣の家のしげおが夜に訪れる「本当のお母さん」と一緒にどこかにいってしまうのではないかと脅えていて、その気持ちを言えずにいた。そして、その人が夜中に家に入ってきて――。
 最初の方の天井から血が!エピソードは、「笑えない理由」を思い出させるようなところがありました。そしてそれを後の物語に続けるところが上手い。
 最後の亜子の自分分析は、いつもの望月花梨さんならないところかなあと思いました。
夜が入って来た  亜子(「鍵―かぎ―」p163より)

犬と夏服
 ザ花とゆめ10月1日号掲載
 「鍵―かぎ―」(白泉社花とゆめコミックス)収録
どうしてこんなことをしてしまうんだろう
三橋は、韮崎の制服が目の前にあるのでつい盗ってしまった。
 線が太く、ちょっと嫌なのですが、ひねくれたことしかできない女の子の気持ちは好きです。
――他に人がいるなんて思いもせずに脱ぎ散らかされた制服は あまりに無防備でした  三橋(「鍵―かぎ―」p176より)


2003年(平成十五年)
ノドアメイカガ
 「鍵―かぎ―」(白泉社花とゆめコミックス)書き下ろし
 「鍵―かぎ―」の後日談。


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