山田守の卒業制作。国際労働協会との題名が記されており、またブルーノ・タウトの「グラスハウス」風の屋根が 取り入れられている。これらからドイツの芸術労働評議会との関連を窺わせるが、現在のところ、特段そうした 関係を示す資料は見出されていない。 |
「分離派建築会の作品2」に掲載されたドゥローイング。極めて主観的な表現によるドローイングは寓意性を も感じさせる。また生物的なアナロジーは、建築に対する生命的なものを求めようとする山田の姿勢であろう か。山田が建築に用いた曲線や曲面の本質はこうしたところにあるのであろうか。いずれにせよこれまでに存 在し得なかった新たな表現を模索する山田の姿勢が示されている。 |