分離派建築博物館--蔵田 周忠 --

郊外にたたずむ民家 〜初期木造作品〜 -1-


八木邸,加納川邸,小泉邸

設計:蔵田 周忠............................場所:東京都杉並区......................................建築年代:いずれも1925(大正14)年........................いずれも現存しない



八木邸(「建築画報」vol.16-10月号)

加納川邸(「建築画報」vol.16-10月号) 小泉邸(「建築画報」vol.16-10月号)


                     これら木造郊外田園住宅の小品群が生み出された背景として、蔵田が日本の民家建築研究に関心を
                     抱いていたことが大きく関係していたものと考えられる。
                     この時期から蔵田独自の建築へのアプローチは始まっていた。すなわち建築ジャーナリストとして
                     情報を摂取紹介しながら、建築家として自らの計画に活かし建築改善の一助となす姿勢であった。
                     例えばこの頃の蔵田は、『建築画報』誌上で近代イギリス田園住宅を詳述していた。