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『なかだし』研究所
席巻!! 『デスクリムゾン』
1998.11.16 設置/1999.4.21 情報更新
2001.6.15 情報更新・レイアウト変更
1996年8月に発売され、以来数々の“偉業”を成し遂げてきた最強のソフト『デスクリムゾン』。 セガサターン(以下、SS)ユーザーは、親しみを込めて 『デス様』と呼んでいる(笑)。 『デスクリムゾン』は、まさしく キング・オブ・クソゲーと称するにふさわしい1本。ゲーム内容は……まあガンシューティングなのだが、 ■あまりにアレな主人公の名前(越前康介=コンバット越前だぞ!!) ■あまりに悪いゲームバランス ■あまりにショボいグラフィック ■あまりに貧弱なキャラ音声 ……などなど、ほとんど(というよりまるで)いいところがない。 しかし、ゲームとしてはちょっと……(笑)なワリに、その作風に強烈な愛着を感じてしまうのも事実。「非常に味がある1本」、とでも言うのだろうか。とにかく好きになってしまうのである(笑)。 強烈なインパクトはオープニングシーンから連発!! 「ダニィー……!! グレッグゥ……!! 生きてるかぁ!?」 「ああ……なんとかなぁ!!」 「上から来るぞ、気をつけろョ!!」 もうこの部分まで来ると、もうかなり毒されてしまってるワケだが、さらに、 「なんだこの階段はぁ!?」 「とにかく入ってみようゼ……!!」 これですっかりやられちゃってるところへ、 「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶゼ!!」 ……と畳み掛けてくる。このオープニング、一度見てしまうと結構後を引くから(この有無を言わせぬ台詞回し、最強だ)。これで貴殿も赤の扉を開けてしまった勇者の一員。 さてこのゲーム、始めれば始めたでなかなかグレイト。 攻撃してくるのか横切っているだけなのかよく判らんヤツからいきなりロックオンされて、 「やりやがったな!!」 (これでLIFEがマイナス1、しかもLIFEマイナス時の、いわゆる無敵時間が存在しない) さらに、敵か民間人かよく判らん“白いヤツ”に発砲すると、 「オー、ノー!!」 貴様ッ、民間人の佐藤だなッ!! (これでLIFEがマイナス1) 死ぬ思いで2面までたどり着くと、浮遊する謎の“白い生命体”が出現!! とにかく撃ってみようゼ、と発砲すると……、 「オー、ノー!!」 なに、こいつも民間人……いや、民間白ムササビ!? (これでLIFEがなくなりゲームオーバー) 難易度(……という次元なのかどうかは別として)は高く、かなり手こずるはず。が、「初めのうちは秒単位でゲームオーバーになるんだけど、何となく続けてプレイしちゃってるんだよなぁ」とは、我々の周囲で唯一の“デスクリマスター”Jester所長(魔導研究所)の感想である。 ちなみに、このソフトを開発した 「エコール ソフトウェア」 は、『デスクリムゾン』以前にはSS版PZL(パズルゲーム)『ぱっぱらぱお〜ん』を発売。これもかなり異彩を放っている。『デスクリムゾン』以降には、意表を突いてギャルゲーにも挑戦。SS&PS版恋愛SLG(シミュレーションゲーム)『ドリームジェネレーション』(発売・メサイヤ/開発・レインディア……エコールのこと)をリリースしている。他にSS版ACT(アクションゲーム)『せがた三四郎 真剣遊戯』の開発にも関わっていた。 さ、好事家(こうずか)の間で大いに物議をかもした『デスクリムゾン』のその後だが、もちろんこのままでは終わらなかった。 まず、セガの新たなプラットフォーム・ドリームキャスト(以下、DC)が登場した頃から話題にはなっていた期待の続編、 『デスクリムゾン2』が満を持して発売された。 ゲーム自体はある意味ファンの期待を裏切り(笑)、あまりにショボかったグラフィックはかなり改善。ゲーム性もかなりマトモになっていたのである。……でも、やっぱり変(爆)。オープニングはコンバット越前が素っ頓狂な声色でナレーションしてるわ、登場キャラがブッ飛んでるわで、エコールテイストは健在(笑)。 発売当初、SS版『デスクリムゾン』自体の注目度が上がっていた――その頃には品薄になり、妙な希少価値が付加されるようになっていた――ため、実態以上の騒ぎに。メッセサンオーではショップ限定のガン同梱版が発売され好評を博すなど、まさに「やりやがったな!!」な状態に。 次いで登場したのは、初のアーケード向け作品となったNAOMI用『デスクリムゾンOX』。 「あの、知名度抜群のデスクリムゾンが 驚愕のパワーアップを行い アーケードに参入」(宣伝ポスターのキャッチコピー) と、鳴り物入りで登場している。以前、エコール本社前までこっそり「巡礼」してきた際、入り口前のホールにドドンと置かれていた『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』の筐体(きょうたい)がどうも気にはなったのだが、実は本作への伏線だったワケだ。納得。 こちらは各地のアミューズメント施設に設置されているし、先日DC版も発売されたからご存じの方も多いだろう。 なお、『デスクリムゾン2』の情報は、エコール社のWebサイトに掲載されているほか、1999年4月17日発売の「Quick Japan」Vol.24(発行・太田出版)には、巻頭カラー見開き2ページ、そしてなんと、これまで「黙して語ら」なかった同社の真鍋社長の独占インタビューが掲載されている(モノクロ8ページ)。 それによると、あの独特なテイストはそのまま保ちつつ、ゲームとしては驚くほど進化していると明記されていた(まあ、確かにそうだ)。 DC版『デスクリムゾンOX』については、「ドリームキャストマガジン(現・ドリマガ)」など専門誌や、「GAMERS EXPRESS」(ゲーマーズ エクスプレス)などオンラインゲーム誌でも紹介されている。 【デス様、その偉業の数々】 「泣く子もだまるガンシューティング」 (セガサターンマガジン1996年7.26号/Vol.12での新作紹介ページ大見出し) 「3点/2点/4点」 (注:10点満点中の評点) (セガサターンマガジン1996年8.9号/Vol.13ソフトレヴュー) 「バーチャガンでも大変だわ」 「これマジで出すんですか」 「消化不良のシステムが否!」 (セガサターンマガジン1996年8.9号/Vol.13ソフトレヴュー見出し) 「1.7352」(注:10点満点中の平均点) (セガサターンマガジン1997年1.31号/Vol.2読者レース初登場時) 『デスクリムゾン』は、おそらく、セガサターンマガジン(ドリームキャストマガジン→現・ドリマガ)誌上でもっとも多くの号に画面写真が掲載されたソフトの1本であるのは間違いない。 なにしろ、読者レースの「オッズ表サターン下位寸評」コラムで、ほぼ毎号、たった1点とはいえ画面写真が掲載されていたのだ(しかも、毎回違う写真だし)。 長足の進歩(注・技術的には)を遂げたシリーズ続編『デスクリムゾン2』『デスクリムゾンOX』、こちらはぜひ直接お試しいただきたい。 |
【赤の扉を開けたい方へ!!】 『デスクリムゾン』の生みの親・「エコール ソフトウェア」社の公式Webサイト。 同社の真鍋社長が個人的にセガを応援するコンテンツなどもある。 「デスクリムゾンリンク集〜せっかくだから、俺はこのリンクを選ぶぜ〜」 『デスクリムゾン』関係のリンク集。とにかくすごい数(と内容)だ!! |
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