分離派建築博物館-マヴォ

葵館,吉行あぐりサロン,舞台装置〜「朝から夜中まで」

場所:葵館=東京都港区.......................設計:吉川清作,村山知義,荻島安二(外装レリーフ)..........................建築年代:1924(大正13)年.....................................現存しない

場所:吉行あぐりサロン=東京都新宿区...............設計:村山知義........................................建築年代:1926(大正15)年.....................................現存しない

葵館

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映画館の内外装。緞帳,内装に村山知義の作風が感じられる。

ファサードを飾るレリーフは、彫刻家荻島安二の手になるものである。荻島は彫刻の団
体「構造社」に属し、建築と彫刻の融合を目指した。その一方で日本初の洋風マネキン
人形作家としての顔を持つ。(2006年.記)

2007年2月に、レリーフを担当した荻島安二の活動した故N氏宅を訪問した際の記事を
「葵館レリーフの彫刻家―荻島安二」にまと
めました。
                                                                              *緞帳,ファサード,内観共「建築新潮」(1925年1号)より

吉行あぐりサロン
未来派詩人吉行エイスケ夫人の美容室。数年前、某テレビ局の朝の連続ドラマでこの建物の一部が再現された。
村山知義の作となっているがどの部分で力を発揮したのかは不明。
                                                                               *外観--アールヴィヴァン1989 33号(特集=「マヴォの時代」)より

舞台装置〜「朝から夜中まで」
ゲオルク・カイザー作のドイツ表現主義戯曲「朝から夜中まで」の舞台装置。構成主義的イメージで
当時、大きな話題を呼んだ。
                                                                                                      *「建築新潮」(1925年3号)より