分離派建築博物館--堀口捨己 --

モダニズムとの対峙 〜 1930年代以降の建築作例 〜 -1-


吉川邸

設計:堀口捨己 .............................................場所:東京都品川区....................................................建築年代:1930(昭和5)年.......................................現存しない



外観,中庭(「一混凝土図集」より)

白いインターナショナルスタイルの建物が広大な芝庭に映えていた。建物内部に庭園の景色や光が十分
取り入れられていたことであろう。



旧岡田邸

設計:堀口捨己 .............................................場所:東京都品川区....................................................建築年代:1933(昭和8)年..........................................現存しない



「秋草の庭」と木造建物部分 平面図

木造の和風部分とコンクリートのモダニズム建築とが分離しつつもひとつの住宅として形づくられた。
庭は「秋草の庭」と呼ばれるシンプルな外部空間であった。コンクリートの建物と屋外の庭とを一体
の空間として扱う意識が感じられ、そこに日本的なものが充溢していたのではなかろうか。


空家状態(1991年頃)(北側のコンクリート建物部分) 同左(南の庭に面する窓)