白いインターナショナルスタイルの建物が広大な芝庭に映えていた。建物内部に庭園の景色や光が十分 取り入れられていたことであろう。
木造の和風部分とコンクリートのモダニズム建築とが分離しつつもひとつの住宅として形づくられた。 庭は「秋草の庭」と呼ばれるシンプルな外部空間であった。コンクリートの建物と屋外の庭とを一体 の空間として扱う意識が感じられ、そこに日本的なものが充溢していたのではなかろうか。