■ バイオギア インフォキャリーを使ってみる ■

 小型データビューワーSONY VAIO InfoCarry VNW-V10を入手したので、その使用感

をお伝えする。

●当方の環境

 自作ATマシン(実験用)スペック

●初日の印象

 まず価格は税込みで2万800円程度であった。

 作りは日本製でしっかりしている。液晶表示も読みやすい。文字は縦2倍角にも変えられる。

 やや暗めだがバックライト内蔵。

 ケースが付いているが、外れやすい。液晶部分は、保護用としてかたくできている。ふたのスナップ

が液晶画面に当たってしまうのには閉口してしまう。

 ストラップが附属する。ケースから取り出して持つと手になじむ。

 パソコンとの接続は附属の専用USBケーブルで行う。本体のコネクタにはふたが付いており好ましい。

 電源は単4乾電池1本。バッテリー室のふたが開けにくい。

 通信用ソフトはWindows版のみ。

 SONYは自社パソコンであるVAIOでのみ動作保証をしているが、通常のPC/ATマシンで使用可能と

思われた。(注意:筆者は責任を負えないので、個人のリスクでお願いしたい。)

 必要な動作条件はカタログ参照。

 附属の紙のマニュアルは購入時のセッティングについてのみ説明されている。

 具体的なデータの転送や、データの加工方法等はすべてオンラインマニュアル参照

となっている。つらいところだ。

●地図データ

 附属のCD-ROMにはモノクロの地図が含まれる。転送すればインフォキャリーで閲覧できる。

●グラフィック

 主な形式の画像データは変換して取り込める。縦横スクロール可能。2値変換形式も選択可能。

●テキスト

 重要な文字情報はすんなりと転送できる。

 行間2ドット(0,2,4,6ドットに変更可能)で20字x20行でログ読みにも耐えうる。データ転送時間も速い。

表示には行数を数えるので大きなファイルでは、初めだけ時間がちょっとかかる。

 同じフォルダ内のデータはスクロールですべて見ることができる。これはNewtonを想起させる。

 ジョグダイヤルで1行ごとのスクロール及びメニューボタンを併用してページ単位のスクロールができる。

 ジョグダイヤルはコンテンツの階層を追うときや設定の変更にも使うが、使い勝手はよい。

●サンプルデータ

 サンプルとしてソニーファンというのが付いており、楽しめる。

●バイオ以外のパソコンの場合

 ユーザー登録がVAIO本体の登録が終了していないとできないようになっているらしく、ある程度の

サービスが受けられないと思われる。

●データ転送

 データ転送ソフトはありがちな、左右に分かれた構成で、左側が母艦、右側がインフォキャリーである。

 左側に必要なファイルを置けば、右側にドラッグして転送可能。一括転送や、インフォキャリーから

パソコンに戻すこともできる。

 パソコン側には専用フォルダ内に整然と角フォルダができており、直接ここにテキストファイル等

を置けば、転送ソフト上に現れる。

 本体に表示されるメッセージも懇切丁寧で、ソニーらしさが伺える。

 

●まとめ

 あくまでもデータ閲覧用であり、入力ができないということで2万円出すかどうかという

ところだ。

 個人的には、この程度の大きさと重さでメール送受信やWeb閲覧ができればいいと思うが、当面

テキストビューワとして使用したいと考える。

 

 

 

 

 

(c) 2000 Hiroshi TAKEUCHI

2000.5.22 開設