★ MDデッキについて ★

2000/09/23改訂

2000/12/31改訂

 ソニー製の中級機種のMDデッキを入手したので、その試用感などをお伝えする。

 機種はMDS-JB940である。実売価格は、5.7万円。

 当方、従来ポータブル録再機を2台、再生専用ポータブル機を1台購入してきている。

 いずれもソニー製品で、現在でも動作する。MZ-R3など。

 当初MDはデータ圧縮を行っている関係上、音質についてはゼネラルオーディオレベル

との認識があり、かつ、MDの大きさ(小ささ)を生かすため、録音機も小型のも

のに興味があった。

 今般DENONの高級機を知り、改めてフルサイズデッキの検討を行った。

 パソコンコントロールを念頭に置いたため、ミニサイズも検討したが、録音機

という性格上、ヘッドフォン端子は、必要と考え、最終的にはフルサイズに落ち着

いた。

 SONYの高級機種は555ESのみとなり22ESは生産完了となっている。残念である。

 機種選定にあっては、最後までDENON DMD-1550-N(標準価格は6.9万円で

SONYと同じ)と迷った。

 最終的には、システムホルダーとしてのソニーを重視した。また、外観におい

ては、ソニーに分があると思った。

 音質は、ヘッドフォン端子での比較に過ぎないが、微小レベルの再現性について、

ややDENONが勝っていた。 

 機能面では、やはりパソコンリンク系統でSONYに分があった。

 梱包時の重さは7kg。

 ●試用感

 まず、その大きさに比較し、軽量なのが気になった。

 附属光デジタルケーブルは長さも短く、つくりが華奢である。

 アナログケーブル2組附属。

 入力切り替えはボタンで、表示はFL表示管。小さく見にくい。

 また、ディスク名、曲名は太字で表示され、せっかくの大きな表示面積を活用

できていない。漢字表示とのバランスをとるためか。

 数字等のフォントデザインも今一つである。

 録音キーを押すと、DAコンバータとして使える。

 MDの挿入口の仕上げが問題で、下面にざらざら感がある。(プラスチック仕上げ)

 挿入から再生までは、速い。

 リモコンは黒で、ややキーが多く幅も広めである。

 SONY製のCDプレーヤもこのリモコンで操作できるので便利。

 携帯タイプと同様、録音時に録音日時曜日が記録できるのは便利。

  

 ●音質

 やはりCDの音質をそのまま録音することはできないと思える。

 しかし、高級カセットデッキとの比較では、明らかにMDの方が素晴らしい。

 CDレコーダと比べ、曲順変更、途中曲消去、曲名を入れることができ、大変

便利で、録音が気軽にでき、ディスクメディアの特徴をうまく生かしている。

 CDレコーダでは録音のやり直しができないので、一種の緊張感を伴う。

 もっとも、CD-RWでは最後に録音した曲を消すことはできるが。

 デジタルフィルターの特性を変化でき、これで微妙な変化を楽しめる。

 ●その他

 パソコンとのリンクは、接続キットが未だ発売されていないため検証できない。

 その後、接続キットが発売され、自作AT機で試用したところ、使い勝手は、よかった。

 ただし、コンピュータ側のフリーズも多かった。(00/12/31追補)

 対応OSはWindows98系のみでMac OSは未対応。USB接続。

 本体のディスプレイ表示に一部不具合がある。(メーカーも認めている。詳細はメーカーに連絡されたい。

00/12/31追補)

 オーディオ遍歴(試行版)


(c) 2000 Hiroshi TAKEUCHI