分離派建築博物館-各地の建築物

ロゴスの記念碑 -2-


旧・理学部第1号館
場所:東京都文京区............................設計:東京帝国大学営繕課(岸田日出刀).............................年代:1926(大正15)年.........................非現存
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     半円窓の連続は、表現主義デザインで知られるハンス・ペルツィッヒのルーバンの化学工場やハンブルクの給水塔案
     の影響を感じさせる。
     よく見ると窓の縁が曲面で処理されていたり、外壁の出隅や窓下の部分で微妙な曲面が用いられているなど細部のデ
     ザインにも配慮がなされている。

南研究棟(旧精神科病棟)

場所:東京都文京区.........................設計:東京帝国大学営繕課.....................................年代:不詳..............................................現存
     矩形の建物ではあるが正面外壁の仕上げ材に変化をつけるなど細かい工夫が見られ、それはちょうどアインシュタ
     イン塔以降のメンデルゾーンの作品と似た趣を感じさせる。 

東京天文台--子午環室

場所:東京都三鷹市.................................設計:東京帝国大学営繕課....................................年代:1924(大正13)年.......................................現存

     東京天文台には、大正末期以降に建設されたさまざまな観測施設群が点在しているが、いずれの施設も写真のように
     無装飾のシンプルな形状そのものがデザインを決定付けている。