分離派建築博物館-各地の建築物

塔をめざして -2-


旧 小菅刑務所(現 東京拘置所)

場所:東京都足立区....................設計:司法省営繕課 蒲原重雄....................建築年代:1930(昭和5)年.....................現存(現在建替え工事中 )

当初は打ち放しの鉄筋コンクリート造であった。(現在は塗装されている)。
正面から見ると、塔と左右の低層棟が羽ばたく鳥を表現している。
正面アプローチは、左右に階段を持つ(表現派好みの)凝ったデザインがな
されているのだが遠景でしか望むことが出来ない為、見ることは出来ない。

「監獄の入口」蒲原重雄(「国民美術」1924(大正13)年7月号)
設計者蒲原重雄は東京帝国大学出身。岸田日出刀らと結成した「ラトー」の
ひとりとして帝都復興創案展にこの計画案を出品した。


三菱倉庫株式会社江戸橋倉庫

場所:東京都中央区...........................設計:三菱倉庫株式会社.....................................建築年代:1930(昭和5)年...............................現存

表現主義的な感覚に加えて大型客船を比喩したような塔屋が特徴。