厚生年金病院は戦後に独立して事務所を構えて設計した記念碑的作例。写真はその建替えの為の解体工事 中の写真。緩やかな曲線からなるY字形平面と中央に螺旋スロープ室を持つ。この後Y字パターンによる 病院や学校が数多く手掛けられるようになった。 |
戦後の山田守の作品では、アールの使用は平面形状に大胆に取り入れられるようになった。放射状プラン, 螺旋状の階段やスロープなど、動的な内部空間にプリズムガラスによる光の効果も加わり豊かな空間へと 発展した。 |
Y字形平面や淡緑色外装タイルの使用など、厚生年金病院と共通する。 |
各地で病院建築が建てられたが、滑らかに伸延するプランであることを発想の基本としてY型平面だけでなく 緩やかな弧を描くプランやH型、十字型など様々なバリエーションが生れた。 ここでもガラスシリンダーの階段室,屋上の展望ラウンジ,滑らかな曲面のキャノピー(玄関庇),ポツ窓な どの要素が盛り込まれている。 |