■DST-TX1の印象

                                    2004/05/14

                                    2004/05/29 訂補

 ソニーの地上デジタル・BS・110度CSデジタルチューナを入手したので、その初期印象を述べる。

 

●使用機器

  • テレビ ソニー 21型(3:4) KV-21DJ2(1991年)
  • AVアンプ ソニー STR-V828X(2000年)
  • スピーカ インフィニティ ALPHA20

●設置

 箱は、発泡スチロールを使用していなかった。段ボールで緩衝材を構成している。

 附属品は、必要なものは、一式そろっているが、ADSL用LANケーブルは附属していない。 

 ネットワークは、電話回線又は、LANを選択可能である。事前に取説を見ておくとよい。

(メーカのホームページからダウンロード可能。)

 また、アンテナRF入出力は、VHF/UHFとなっている。

 衛星IF端子は、入力のみで、電源供給は、自動・切・入となっており、初期値は自動である。

 同軸ケーブルは、両端にFコネクタの取付け済みの短いUHF用ケーブルのみ附属する。

 接続後、電源を入れると、セットアップ画面が表示される。

 説明書どおり行う。説明書は、カラーで、イラストを多用しており、見やすい。

 ややくどい感じではあるが、まあ良いほうである。

 BS衛星放送は、コピー制御が実施されたことから、附属のICカード(B-CASカード)を常時

挿入しておく必要がある。

 110度CS衛星放送は、プロモチャネルのみ受信可能であった。

 アンテナは、BSのもので受信可能である。周波数帯域が異なるので、同軸ケーブルや、途中の

ブースタ、分配器の特性に注意する。ただし、BSアナログ放送初期のアンテナでは110度CS対応でないもの

があるので注意。

 リモコンは、コクーンEX11と同じ大きさのもので、幅が小さく好ましい。

 ボタンは、チャネル選択が大きく、他は、小さい。

 データ放送に切り替える「dボタン」が小さく目立たないのは、いただけない。

 中央にジョグダイヤルがある。メニュー画面の上下移動及び決定を受け持ち、その周囲にも

リング状のカーソルボタンがあり非常に使いやすい。

 地上デジタルのチャネルは、サーチにより、自動設定される。手動設定はできない。

 よって、受信できない場合には、設定されない。

 地上・BS・CSとも受信レベルを表示でき、トーン(レベルに応じて音程が変わる)も出せる。

●使用感

 メニューは比較的小気味よく動く。

パネルはシンプル、下側のパネルにカードを入れる。

 当方の環境では、地上は受信不能である。UHF20素子でブースタを入れている。(マスプロLS20+UB40)

 発表された放送エリア図の範囲外である。

 ちょうど、送信タワーの、指向性ビームを絞っている地域であること、タワー方向に建物があること

が原因であろう。

 2004年末までには、NHK総合のサービスエリアになる模様である。

 BSアンテナは、アナログBS用に当時設置したものを流用したが、CSの一部は受信できなかった。

 ソニー製直径50cmである。(SAN-505)

 接続受像機が21型の家庭用の画面の縦横比3:4タイプであるため、ハイビジョンは、細部がつぶれてしまう。

 カラーの発色は、澄んだ、好感の持てるものである。

 D-VHSデッキでのi.LINK接続は、ビクター製の2機種のみが可能であるとされている。

 チャネル切り替えの前に地上・BS・CSの切り替えボタンを押す必要がある。

 筐体は幅43cmで大きい。

上:本機、下:チャネルサーバ よく間違える

  

●感想

 可もなく不可もないといったところ。

 価格が税5%込みで7万円を超えていたが、さらに安価を望む。7.3万円程度。

 

●地上デジタルテレビ放送の受信成功(追加)

 アンテナをマスプロLSL30(30素子、UHFローチャネル用)に、同軸ケーブルを低損失のS-5C-FB 20m

にしたところ、一応、NHK総合(UHF ch27)のみ受信できた。

 ブースタはマスプロUB40(UHF 40dBタイプ)である。利得調整を、やや絞った方がよい結果が得られた。

 時折、受信レベルが低下して、画面が全黒となり音声が止まることがある。

 DST-TX1のアンテナレベル表示は、37-38である。

 アンテナは、平家屋根に設置してある。

 上:LS20, 下:LSL30    本来このように接近した設置は好ましくない。

 

 


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2004/05/14 初版

2004/05/29