■ ペルシャがすき! ■
2000/12/04
青沼貴子の「ペルシャがすき!」が文庫コミック版で、新刊として改めて発売された。
まずは第1巻と2巻が発売となった。(集英社文庫コミック版、全6巻)
ご存知のように1983年に週刊コミック誌に掲載され、1984年に単行本として発刊、その後、
テレビアニメーション作品「魔法の妖精ペルシャ」の原作となった傑作である。
主人公のペルシャ(猫の名前らしい)は野生ライオンに育てられた少女である。
日本に連れてこられ、双子の青年とともにさまざまな経験を経て成長していくという物語。
動物の言葉を理解し、身軽に飛び回るおちゃめなペルシャ。
だが、実の両親と別れ寂しさの中、人々と触れ合い、愛を感じていく。
ブルーグレーのふさふさとした髪、キュートな丸い目、独特の口調、感受性豊かな優しい性格
など、読む人を離さない魅力がある。
アニメ作品では設定を変更し、主人公は魔法を使うが、原作では魔法は使えない。
作品の優雅で優しいタッチも好ましい。
文庫では、原作者による「あとがきまんが」とアニメ版でペルシャを演じた冨永みーなの
エッセイが含まれている。