■SP盤を電気再生する

                                    2003/06/14

 本来手巻蓄音器で再生すべきところであるが、電気再生を行ってみた。

 

●使用機器

  • プレーヤ テクニクス SL-1200MK4
  • SP専用MCカートリッジ デノン DL-102SD
  • フォノイコライザ サンバレー SV-6(キット。管球式)
  • プリアンプ 三栄無線 S-8706(キット。管球式)
  • パワーアンプ エレキット TU-8730(キット。管球式)
  • スピーカ ダイヤトーン DS-77HRX

●機器の使用感

 プレーヤは、マニュアルタイプのため、演奏終了後、手動で針を上げる必要が

あり、面倒である。

 各部は、緻密さはやや薄れるが、意外とよくできている。

 DL-102SDの針圧は19グラムとやや重い。出力端子もモノラルとなっている。

 イコライザは、ハムも少なく使いやすい。なお、基板は出荷時、調整済み。

 SP盤は、千差万別で状態のよいもの、音質のよいものなど様々。

 レイカ社のバランスウォッシャー78(SP専用)でクリーニングすることをお勧めする。

 SP盤はアルコールに溶けるらしいので、要注意。

 当時の録音特性により、高域が不足するので、トーンコントロールで増強する。

 スクラッチノイズは、盤面状態、レーベル等に左右される。

 

●感想

 このシステムでもSP盤を充分楽しめると思う。

 ボーカルものの中域はかなり特徴的で、LP盤を凌駕するものも見受ける。

 スクラッチノイズについては、これも楽曲のうちと割り切れば苦にならない。

 盤のためには、別媒体へ録音し、通常はそれを演奏した方がよいかもしれない。


Copyright (c) 2003 Hiroshi TAKEUCHI

2003/06/14 初版