■ PicWalkを使ってみる ■ 2002/03/14 同3/17
シャープ製の音楽配信ダウンロード端末PicWalkを入手したので、その使用感を伝える。
機種はPHS音声通信機能付きのSH712m。
●契約
通信キャリアはNTTドコモ。代理店であるドコモショップで購入。
既に同社携帯電話を契約済みであったので、携帯の電話番号、氏名、口頭による住所申告の
みで本人確認は行えた。
いちねん割引は、解約期間に注意しないと違約金を取られるので注意。
料金プランは非常に複雑で、どれが自分に適すものかが分からない。これについては、すぐ見て
分かるグラフを載せるよう要請した。
音楽配信サービス(M-stage music)は月額200円の利用料がかかる。
音楽のダウンロードやPHSの独自ページ閲覧については、モペラというドコモのインターネット
接続サービスを使う。
この通信料金は、プラン・時間帯にかかわらず一定で1分15円と極めて高価である。(これについて
も引き下げを要請した。が、全く動じていなかった。)
本体価格は1.2万円(税別)。即納。
ヘッドフォンと64MBのメモリースティックが附属。本体のケースはない。
電池はショップでは充電してくれない。充電に3.5時間かかる。
(表示はシンプル。遊び心はない。)
●本体について
ごく一般的なPHSの形態であるが、裏側の電池装着部分の上にメモリースティックリーダライタ
部分がある。これは電池交換の際にははずせるが、簡単にあかないように、きつくロックされる。
専用のオープナー(一円玉状のプラスチック部品)が附属する(ショップの係員は一所懸命に
これを手であけようとしていたが、当方は、やめるように言った。)。
(手ではあかないよう設計されている)
本体はP503iよりずんぐりとしている。操作系は松下製のメニュー形式に慣れているので、こう
いった従来型の選択方式は非常に使いづらい。
カーソルキーと中央の決定ボタンの操作性がやや悪い。
電話帳の作成や修正の操作が分かりにくい。
●曲のダウンロード
SONYのクリエで使用中のメモリースティック(白)を装着してみたところ、正常に再生できた。
曲目も日本語で表示される。
音質調整は、低域の増強を2段階に行える。
音質は中程度で、SONYの密閉型イヤスピーカで鑑賞したところ、危なげのない素直な音であった。
ヘッドフォン端子はミニタイプでプラグ基部の径の大きなものは使えない。
リモコンはない。
音楽再生中はPHSは待ち受け中となり、PHSのみの電源を切ることはできない。
曲のダウンロードは、M-stageにアクセスし、メニューをたどり契約条項を確認後ダウンロード
に移る。ダウンロード完了時に曲の課金がされる。
4分程度の曲のダウンロードに約12分かかる。(アンテナ表示2本程度)
曲番号を指定して一発ダウンロードできるようにしてほしい。
まだ曲の数も少なく、当方の好みの曲もほとんどアップされていない模様。(FLIP FLAPは最新
シングルを含め3曲ある。意欲的な取り組みである。)
宇多田のトラヴェリングは、ある。
曲を落とすときには、本体にメモリースティックを入れておく必要がある。
初期化は本機で行う必要がある。削除や曲の順序も変更可能。
本機にはパソコン用のソフトは附属しないので、SONYのOpenMusic(訂正:OpenMG Jukebox 2.0以上)
などのソフトが必要になる。(SONYのOpenMGのページからアップデータを落とすと、本機でダウンロード
した曲をパソコンに移動できる。ただし、マジックゲートメモリースティックに対応したPC又はリーダライタ
が必要。さらに曲によっては移動回数等が制限されている場合もあるという。Macintosh非対応。)
●まとめ
まずモペラの通信料が高いので、手軽に曲を落とすわけにいかない。
音楽再生機として使うにも使い勝手はあまりよくないし、PHSを電源断にできないという問題が
残る。
わざわざ通信料の高いワイヤレス網を音楽配信に使うのも、どうかと思う。
しょせん兼用機の不便さは残るものの、音楽配信を1台で完結させた点には、一定の評価ができる。
料金プランは、モペラ専用とした場合には、データプラスが適当であろう。(ファミリー割引適用)
通話にも使う場合には、さらに複雑な検討が必要であり、データプラスでは標準プラン(プラン270)の
3倍の通話料がかかるので注意。
通話料は、標準プランで1分20円。3分40円である(平日・区域内・昼間。PHS相互間、一般電話PHS相互間。
対携帯は、1分40円。3分120円)。
基本料金が標準プランより安価なプランには、いちねん割引が利かない。
2002/03/14