廉価ニコンカメラについて使い勝手などを書いてみました。
●Nikomat FT3
AI化のとき発売された(おそらく)最後のニコマート機。
シャッターダイヤルがマウント基部に付いているのが特徴。意外と使いやすい。
露出計も中央部重点測光で使いやすい。ボディ上面にもメーター指針があり便利。
AI連動レバーは可倒式でミラーアップも可能なためすべてのFマウントニッコールが装着
できるのがすごい。
X接点は1/125秒以下で同調。高速シャッターでは中間速度も使用可能。
●Nikon FM
これは、FT3と同時期1977年発売のAI機。小型なのがよい。
ミラーアップができない。シャッターロック装備。露出計が3点LEDである。
シャッターダイヤルはボディ上面でやや回しにくい。
巻き上げレバーが薄く、下手をすると指を挟む。
裏蓋は取り外し可能で、モータードライブ装着可能。
●Nikon F70Dパノラマ
AF機。操作性の評判が悪い。F80の登場により現行機をはずされた。
F90X,F60Dと比べて操作性は悪い。
ボディ上面の広い液晶画面はうまくまとめられており、色分けもされており、見やすい。
操作はボタンを押しながらダイヤルを回すという形式。
シャッター速度切り替えはモード切替え等不要で、ダイヤルを回すだけでできる。
ボタンの文字色と液晶画面の色を統一して見やすくはなっている。
例えば露出モード(絞り優先・シャッター優先・プログラムオート・マニュアル)を変える
のには、FUNCTIONボタンを押しながらダイヤルを回して、液晶表示を見ながら露出モード
変更状態に設定し、さらにSETボタンを押しながらダイヤルを回すという複雑な操作が必要
である。
この部分はさすがにF80ではダイヤルを回すだけというカメラらしいものに変更された。
しかし、カタログの「ホールディング時のしっくりと手になじむ感触」というのは、嘘で
はない。
CPU内蔵でないAIレンズも露出計が使えるのでAFでないAIレンズが使えるし、小型スト
ロボも内蔵されており便利である。ただしAI連動レバーは可倒式ではない。(F100と同じ)
ファインダースクリーンはクリアマットスクリーンIIIで明るく見やすい。
測光は8分割測光・中央重点・スポット測光切り替え式。
オートフォーカスはかなり正確。
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2000/03/21