2000/05/29更新

■Nikonのカメラについて

 廉価ニコンカメラについて使い勝手などを書いてみました。

Nikomat FT3

 AI化のとき発売された(おそらく)最後のニコマート機。

 シャッターダイヤルがマウント基部に付いているのが特徴。意外と使いやすい。

 露出計も中央部重点測光で使いやすい。ボディ上面にもメーター指針があり便利。

 AI連動レバーは可倒式でミラーアップも可能なためすべてのFマウントニッコールが装着

できるのがすごい。

 X接点は1/125秒以下で同調。高速シャッターでは中間速度も使用可能。

Nikon FM

 これは、FT3と同時期1977年発売のAI機。小型なのがよい。

 ミラーアップができない。シャッターロック装備。露出計が3点LEDである。

 シャッターダイヤルはボディ上面でやや回しにくい。

 巻き上げレバーが薄く、下手をすると指を挟む。

 裏蓋は取り外し可能で、モータードライブ装着可能。

Nikon F70Dパノラマ

 AF機。操作性の評判が悪い。F80の登場により現行機をはずされた。

 F90X,F60Dと比べて操作性は悪い。

 ボディ上面の広い液晶画面はうまくまとめられており、色分けもされており、見やすい。

 操作はボタンを押しながらダイヤルを回すという形式。

 シャッター速度切り替えはモード切替え等不要で、ダイヤルを回すだけでできる。

 ボタンの文字色と液晶画面の色を統一して見やすくはなっている。

 例えば露出モード(絞り優先・シャッター優先・プログラムオート・マニュアル)を変える

のには、FUNCTIONボタンを押しながらダイヤルを回して、液晶表示を見ながら露出モード

変更状態に設定し、さらにSETボタンを押しながらダイヤルを回すという複雑な操作が必要

である。

 この部分はさすがにF80ではダイヤルを回すだけというカメラらしいものに変更された。 

 しかし、カタログの「ホールディング時のしっくりと手になじむ感触」というのは、嘘で

はない。

 CPU内蔵でないAIレンズも露出計が使えるのでAFでないAIレンズが使えるし、小型スト

ロボも内蔵されており便利である。ただしAI連動レバーは可倒式ではない。(F100と同じ)

 ファインダースクリーンはクリアマットスクリーンIIIで明るく見やすい。

 測光は8分割測光・中央重点・スポット測光切り替え式。

 オートフォーカスはかなり正確。

■関連リンク

  • ニコン公式ページ:ニコンカメラの歴史など詳しい資料がある。開発秘話も。
  • POLA SHOP:ポラロイドカメラのショップ。クラシックカメラなどへのリンクも。

 

(c) Copyright 2000 Hiroshi TAKEUCHI

2000/03/21