■ LeicaMeter MF/L ■

2001/01/07更新

 

 ライカメーターMetraphot MF/Lを入手したので使用感を伝える。

 中古委託品で入手。

 本機は、ブースター付きであったがブースター付きでは露出計の精度が出なかった。

 ライツ製品ではなく、メトラワット社がライツと共同開発したもの。

 

○使用法

 バルナックライカ用の単独露出計である。

 ライカのアクセサリーシューに付けるとうまく収まるよう設計されている。

 シャッターダイヤル等の連動機構はない。

 受光素子は、セレン光電池。バッテリーは不要。

 レンジ切り替えレバーがある。

 ・フィルム感度設定

 まず、計算盤のASA又はDINと表示された窓にフィルム感度を合わせる。

 ・露出の読み取り

 測光したい方向に受光窓を向け、メーター指針の位置に計算盤を回して指標

を合わせる。

 指標は3種類ある。

 通常は黒い三角マーク。感度切り替え時は、白い三角マーク。

 ブースター取付時は二重の三角マークを使う。

 計算盤上の絞り値とシャッター速度の組み合わせを読み取る。

 ブースター取付時はブースターの赤いボタンを押しながら本体のブースター取付

部分に挿入する。

○スペック

 シャッター速度 1/1000秒から120秒(1/1000から1秒までは旧系列)

 絞り      1.4から22

 ASA感度 5から400

 DIN感度 10から25

 測光範囲 ASA100の時

 通常時 f1.4 1/1000秒からf22 1/1000秒まで

 感度切り替え時 f1.4 1/20秒からf5.6 1/1000秒まで

 ブースター使用時 f1.4 1/2秒からf1.4 1/500秒まで

○使用感

 操作はシンプルで、表示も読みやすく使いやすい。

 指標が3つあり戸惑う。

 感度切り替えレバーは固定できず、ばねで復帰してしまう。

 ライカIIIaに取り付けた場合、IIIaのファインダーのピント調整レバーが露出計

に当たってしまう。

 裏面のシューの穴からメーターのゼロ調整が可能だが、無理に回すとメーター

を痛める。

 ゴッセンのデジタル式の露出計と比較したところ、精度はまあまあで、実用に

は問題ないと思われた。

 仕上げや、数字の刻印はライカと共通の高級感のあるもので好ましい。


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