ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド最終回

あらすじ

#12

家の周りを機動隊が包囲している。「立入禁止」の看板。

モノローグ「あれからずっと穴掘ってる」

モモがスーツケースを両手に、ひとりで帰ってくる。

ヒデキとカツヤは、宝島に世界初の宇宙人の化石を届けに行った。

不発弾が埋まっていると聞いても気づかず、

モモ「寝るわね」

 

(オープニングテーマ)

CM

 

モモ寝られない。

床の間に「私道(わたしみち)」

ミリ モノローグ「何か知らないけど、じっとしてられない」

機動隊「すみやかに明け渡しなさい。125キロ爆弾が埋まっているおそれがあります。」

ひたすら掘り続けるミリ。

モモ起きてくる。機動隊の呼びかけが続く。

「うるさくて眠れやしないわよ」

不発弾ということにやっと気づくモモ。

ヒデキとカツヤ、宝島からギャラを受け取り喜んで帰ってくる。

家の前で、機動隊とやり合うふたり。

モモ、パパに会いに行く。ミリを助けてほしいと頼む。

パパ、自分の子供時代を振り返り、思い出の詰まった家の感傷にひたる。

モモのつっこみにも動じず感傷に浸りきるパパ。

庭。

地中から地上に出るヒデキとカツヤ。

ミリ「あんたたち、何してんの?」

二人「ミリこそ何で穴掘ってるんだよ?」

「不発弾探してるの」「エー!」

CM

ヒデキ、カツヤも穴掘りを手伝う。

モモ登場。ヘルメットをかぶり、つるはしをかついで、土木労働者姿にキめている。

モモも穴掘りを。 笑顔のミリ。

ヒカル登場。機動隊「今は入れません」突っ切るヒカル。

「ヒカルー」

ヒカル「心配なって帰ってきたよ。俺にも掘らせろ」

みんなで穴掘り。

夕方。

モモ「あったー」「と思ったらバケツだった。」

スコップに金属音。

ミリ、ついに探し当てる。「USエアフォース」の文字。

滑車を使って弾を慎重に引き上げる5人。満足げなミリ。

夕方の庭。

ミリ「今夜のメニューは、やみ鍋ッス」

やみなべを庭でつっつく5人。

ミリ「あした 立ち退くんだし」

モモ「家ボロボロにされちゃうってことじゃないの?それで、いいわけ?」

夜、庭。

パパからの手紙が投げ込まれる。

不発弾取り扱い注意事項の極秘資料もついている。

「思い出のいっぱい詰まった家を守るために。 パパはうれしいよ。

愛をこめて。パパより」

ミリ「でもさあ。こういうのって違うと思うんだ。思い出の詰まった家?そんなのヘンだよ。

思い出は、家にあるんじゃなくて、パパの心の中に詰まってんだよ」

「どこに行っても、あたしはあたしだし、モモはモモでしょ?」

ギターを携えたヒカル「ラストライヴだ」

「俺もミリの意見に賛成だな」ミリの横にすわり、「どこにいても俺は俺」

うれしそうに微笑むミリ。

モモら3人おどけて踊る。(劇中歌)

ヒカル「そうじゃねえだろう」

別の歌でヒカルのギターで、5人で踊り、歌う。

ミリ、モノローグ

「この家でコイツらと過ごした3ヶ月間。

毎日が夏休みみたいだった。

ちっちゃい頃、パパと行った遊園地。ジェットコースターにドキドキした。

メリーゴーランドにワクワクした。思い出になんてしたくないけど、

そんな日々がずっと永遠に続くはずなんて、ないもんね」

朝。

空き家に置き去りの携帯電話が鳴る。

中村の事務所。

受話器を置き、ミリオの写真を見ながら「バカネ」と、ゆっくりとつぶやく。

独房。

パパ「君よ、道無き道をゆけ。その足跡(そくせき)が道となるのだ」

屋外。

仏像を積んだリヤカーに乗っているミリとモモ。

男三人がリヤカーを交代で引く。

「10分ジャンケンやるぞ」

(モモに)「ケンタ、おまえもだよ」

ミリ、モノローグ「行き先なんて決めてない。いつだって、着いた所が行き先なんだ。

ジェットコースターに乗ってるみたいにドキドキすること。

メリーゴーランドに乗ってるみたいにワクワクすること。

乗り心地、最悪の、このリヤカーに乗って

あたしは探しに行くんだ」

どこまでも続く黄昏の一本道を、リヤカーでゆっくりと楽しげに進んでいく5人。

「エンディングタイトル」

(クレジット)

原作 安野モヨコ

脚本 伊丹あき

出演

ミリ YUKO (FLIP FLAP)

モモ AIKO (FLIP FLAP)

ヒカル 井手大介

カツヤ 桜田宗久

ヒデキ 柏原収史

パパ 山崎一

中村 藤井かほり

CM

提供

「See you...」

 1998/06/27深夜、テレビ東京放映

注:セリフは雰囲気を壊さない程度に変えてあることもあります。
途中、数々のボケと突っ込みがありますが、割愛しました。

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1998/06/28作成

(C)1998 Hiroshi TAKEUCHI