美しい仕上げの裏面2004/8/21
今般、Appleの小型音楽再生装置iPodを入手したので、その使用感をお伝えしたい。
購入物品諸元
開梱
先にケースが到着、後に本体が到着。パッケージは、立方体で、凝った造りである。
半分に割ったように紙のケースを開くと右側にiPodが現れる。
左側には、マニュアルやCD-ROMが封入され、その下にはコード類が入っている。
右側の下には、電源アダプタとDock(ドック)がある。
今回は、ネームを入れてもらった。（返品不可）
美しい仕上げの裏面
外観
いかにもAppleらしい、繊細なデザインである。
表面は、段差のない表示部と大きなグレイのホイールで構成、つやのあるホワイトボディと
各稜線は丸みをつけている。
裏面は、美しい金属仕上げで、中央にAppleマークがあしらわれている。
パーソナライズは、裏面上部に希望の文字が美しくレーザー彫刻される。
鏡面仕上げのため、指紋が目立つ。
iPodminiと比べると大きく重いのが残念である。
使用感
まず内蔵バッテリーの充電が必要である。
コンセント直結のアダプタにFireWireケーブルをつなぎ、Dock又は本体に差し込む。
約4時間でフル充電となる。
Macであればソフトをインストールしなくても、FireWireケーブルを接続すると、iTunesが自動的
に起動する。
今回はアップデータがあったので、自動的にアップデートされ、iPodが再起動した。
iPod Updater 2004-08-06（3.0.2）である。
その後、iTunesのライブラリ上の曲が転送される。ここまで何も操作は必要ない。
転送中はiPodに表示される。中止するには、iTunesから必要な操作を行い、接続を解く。
選曲
膨大な曲をどう選曲するかが鍵となる。
曲の順、アーティスト、アルバム、などiTunesのデータで検索できる。
プレイリストも使用できるので好きな組み合わせをあらかじめ設定可能。
iPod上でもOn-The-Go機能でプレイリストを作れる。
心地よい操作感のホイール
表示及び制御
表示は、モノクロ液晶画面であり、バックライトがあるので、見やすい。
制御は、大きなホイールと呼ばれる指でなでるだけで反応する固定式センサを使う。
中央にメカニカルスイッチのボタンがひとつあり、「決定」キーとなっている。
ホイール全体もメカニカルスイッチであり、上下左右にわずか傾く。
上方向が「MENU」となっており、メニュー階層を上るときに使用。
下方向は、再生及び一時停止である。電源断は長押しで行う。
電源入りはいずれかのキーを押せばよい。
再生中、ホイールは音量の増減に使用される。
ホイールは極めて素早く的確に動作するので、たとえ全曲中から目的の曲を
探すにも極めて便利である。
次の曲を頭出しするのに2秒程度かかり、この時にハードディスクの動作時の振動が
わずかに感じられる。
添付のヘッドフォンは、意外にも音がよい。欠点はイヤーカバーをするとLRの表示が隠れてしまう
ことである。
音質調整は、あらかじめプリセットされたパターンから選択する。高音低音を自由に設定できない
が、さまざまなパターンが設定されており、充分である。
試しに高級ヘッドフォンを接続してみたが、それほど破綻はなかったが、低域が不足気味であった。
添付のヘッドフォンの方が好ましかった。一般的なステレオミニジャックであるため、変換ケーブル
で小型アンプにつなげば、よい音が出そうである。
Dockには、ステレオミニジャックのラインアウトがある。
まとめ
iTunesの曲をすべて持ち出せるのは魅力的である。
また、ホイールの操作感は素晴らしいものがある。リモコンは不要である。
ケースは、挟み込むタイプで、保護用である。（操作はできない。）
価格は高めであるが、この製品のコンセプトから考えれば決して高くはない。
iTunesとの組み合わせで極めて単純明快に操作でき、膨大な曲を持ち運べ、この優れたデザインに
多くのファンを獲得したのも非常に理解できる。
表面の仕上げは傷付きやすいと思われるので、iPodminiのような梨子地仕上げも好ましい。
試聴曲
公開日 2004/8/21