■ DVDレコーダは買いか ■     2001/11/11 SONYの1号機を使ってみる

● DVDレコーダを入手したのでその使用感を伝える。

 機種はSONYの RDR-A1である。

 中身はパイオニア製らしいが外観やディスプレイ・リモコン等はSONY風にアレンジ

されている。

・画質

 モードによって大きく異なる。

 標準(2時間録画モード)では、概ねDVと同等の画質であり、破綻のないもの。

 長時間モードでもVHSのようなざらつきはなくフォーカスは甘くなるものの安定した

すっきりした画質であり好ましい。

・使い勝手

 テープと異なりディスクの装着時(ロード)や取り出し時に時間がかかる。ロードは27

秒程度。

 初めて使うディスクは初期化が必要。(機器が判断し自動的に実施。70秒程度かかる。)

 よって、すぐに録画開始ができない。

 パネルはゴールド。ブラックが望ましい。

 利点は、ランダムアクセスが速いこと。

 モードはVRモード及びビデオモードがある。

 VRモードでは、編集が可能で、録画時間も可変できる。ビデオモードはDVDビデオと互換のあるモード

であり、本機で録画後、ファイナライズを行うことにより、DVDビデオプレーヤで再生可能になる。(一部

機種では再生できない。)

 録画用ディスクは何回でも録画消去可能なDVD-RW及び1回のみ録画可能なDVD-Rがある。

 DVD-RWはビデオモードのほかに、長時間録画(VRモード)も可能で、チャプターを記録可能。

 同じディスク内でのモードの混在はできない。

 ディスク名が付けられる。

 1回のみ録画可能なソースを録画するには対応ディスクが必要である。

 ファイナライズには5分かかる。

 DVD-Rはビデオモード専用で、2時間又は1時間を選択して録画可能。

 ファイナライズ前であれば、録画は追記可能。

 タイムサーチのみ可能。タイトル名が付けられる。

 タイマー予約は画面を見ながら行える。複数の録画予約を設定した際、装着したディスクの残量で

いつまでの録画が可能なのかを計算してくれる機能は極めて便利。(VRモード)

 個々のディスクに録画予約情報を書き込め、そのディスクを装着するだけで予約完了となる。

 本体には基本的なスイッチしかなく、各種設定はリモコンでメニューを表示させ、カー

ソルを動かして行う。

 ディスク名等は、かな漢字変換による漢字入力が可能であるが、入力画面の操作性に難点

がある。

 ヘッドフォン端子はない。

 DVDビデオプレーヤとしての性能も十分である。

●まとめ

 ハイビジョン録画ができないことや、まだ2時間録画が標準となっていること。HDD録画が併用

できないなど未熟な点が散見される。

 しかしながら、頭出しの素早さを考えると、テープ式録画機には戻れなくなる。またテープと比較

し、薄いメディアであるため、保管スペースも小さくて済む。

 ディスクが高価であることも難点だ。

 初期化や管理情報書き込み時間の短縮、ディスク装着時の認識時間の短縮など当面の課題もある。

 録画モードもきめ細かく調整できるができればモードを整理し、基本機能に絞った安価な機種の出現

に期待したい。


Copyright (c) 2001 Hiroshi TAKEUCHI

2001/11/11