■DV8400の印象

                                    2003/07/25、2003/11/24訂補

 マランツのSACD,DVDオーディオ兼用機DV8400を入手したので、その印象を述べる。

 

●使用機器

  • プリアンプ 三栄無線 S-8706(キット。管球式)
  • パワーアンプ エレキット TU-8730(キット。管球式)
  • スピーカ ダイヤトーン DS-77HRX

●機器の使用感

 日本製。パッケージは簡素なもの。

 筐体は軽い。

 リアパネルは、明快である。DVI-D出力は、コネクタにバーがネジ止めされており、

「Up gradable」と表示されていた。

(その後マランツのホームページで告知があり、DVI-D出力が可能となった。

ソニーのプロジェクタVPL-HS10に接続したところ、正常動作した。)

 附属ケーブルは、音声2chと映像用が1本となった普及品のケーブル及び同社専用リモート用ケーブルのみ

附属する。

 リモコンは持ちやすく、使いやすい。数字キーの数字表示がキートップにあればさらによい。

 本体の操作キーは、数は必要最低限となっている。

 SACDのマルチチャネル、2ch、CDの切り替えボタンがほしい。(接続したTV画面上での設定が必要。)

 ディスクトレイの開閉キーは、トレイから離れており間違いやすい。

 再生、停止、ポーズキーは同じ丸形で、表示も見にくく分かりにくい。

 ディスクトレイの開閉は極めてスムーズで速さもちょうどよい。

 本体の表示部は、必要なものを整理して表示している。

 

 音声出力は、5.1chは、アナログのみ。

 機能設定は、接続したTVの画面上でやさしく行える。画面上の文字も大きく好ましい。

 CDアナログ音声は、軽めである。細部はうまく表現されているが、全体的な重厚感は、乏しい。

 DVDオーディオは、満足できるレベル。

 

 DVDビデオの映像は、色乗りのよい落ち着いたもの。映像調整もきめ細かくできる。

 

●SACDマルチチャネル再生

 アンプ SONY STR-V828X

 各チャネルスピーカ YAMAHA NS-10MM x4

 センタースピーカ YAMAHA NS-C10MM

 スーパーウーファ YAMAHA YST-SW45

 接続装置は、従来のサラウンド向きのものである。プレーヤからアンプの5.1ch入力にアナログ

接続した。

 SACDの各チャネルは、フルレンジ対応のスピーカを想定しているため、この装置では、極めて軽い

感じになる。

 ソースにより異なるが、4ch録音のものについては、スーパーウーファからは音が出ないため

致命的である。

 このアンプは、5.1ch入力時は、トーンコントロールやメインチャネルの低域をスーパーウーファ

へ振り分ける機能がない。

 ペンタトーンの輸入クラシックSACD(4ch録音)を聴いたが、ホールにいるような臨場感が

得られた。

 SACDの2ch層の再生では、従来のシステム(管球)を用いたが、素晴らしいものであった。

 

●感想

 本機はしょせん基本はDVDプレーヤだと思う。

 今使用中のCDプレーヤをクオリティアップするために本機を導入することは、お勧めできない。

 CD専用機を導入することが懸命である。

 SACDは、かなりよい。


Copyright (c) 2003 Hiroshi TAKEUCHI

2003/07/25 初版