地上デジタルテレビ購入の留意点

・画面サイズは、少なくとも26型
・入力端子に、D端子及びHDMI端子があること
・液晶又はプラズマ方式

・少なくとも26型というのは、画面の高さが、ブラウン管(縦横比3:4)のほぼ20型相当であることに
よる。
現在のところ、3:4の放送も多いため、従来のブラウン管のサイズより大きめのものでも同じくらいの実効
画面サイズとなる。
また、ハイビジョンの本来のよさが分かるのは、28型以上と言われ、26型は、そのよさが分かる最低
ラインである。

・HDMI端子の必要性については、将来、著作権保護の観点から、その技術を適用した本端子にのみ
高画質の信号を流すことになっているからである。D端子は、アナログ信号であり、著作権保護が
されていない。

・液晶又はプラズマというのは、CRTそのものがなくなってきていること、形状の歪みが少ないことが
挙げられる。CRT方式に比較して電力が低いといわれるが、バックライトや回路の高速度演算半導体
素子の電力消費により、消費電力は、さほど変わらないのではないか。
なお、画素数は、いわゆる「フルハイビジョン」と呼ばれる1920×1080ドットのものが理想的であるが、
動画像の表現力は、解像度のみで決まるものではなく、動特性、色合い再現性等様々な要素が
関係している。よって、いたずらに高解像度のものを求めるよりも、より自然な表現力を持つものがよい。
また、ハイビジョン放送は、1080iであるが、次世代DVDでは1080pであるなど、走査方式にも違いがあり、
従来のDVD(480i)とのスケーリング処理の兼ね合いなどもあり、選択が非常に難しいところ。

・結局、専門誌などでも提唱されているように、ニュース、娯楽番組は、26型程度のテレビで、高画質
素材(ハイビジョン放送、次世代DVDなど)については、プロジェクタないしはプロジェクション方式テレビ
で視聴することがよいと思う。

・もともと通常のテレビ画面を対象とした番組は、カメラワークが動きが激しかったり、やたらアップの
映像となっていたり、大画面に向かないものも多いので注意すべきである。
(映画でもそのようなものがあるが。。。)

・なお、プロジェクタでの暗室での視聴では、明室での視聴と比べて、視覚の働きが変化することから、
ある種の疲労感や、居心地の悪さが伴うので注意が必要である。
間接照明で、ほんのりと明かりを取り入れるのもよいと思う。