防犯対策について


2003/10/15

はじめに

 「うちは、何も盗られるものがないから、安心」とよく言われるが、それは、

明らかに誤りである。

 空き巣ねらいは、金がなさそうでも侵入してくる。

 たとえ被害がなくても、非常に気持ち悪いものである。

 最近は、世相が厳しく、犯罪が多発している。

 完全に犯罪を阻止することは困難だが、いざというときに被害が最小と

なるように日ごろから神経を使うことが肝要である。

 

鍵と錠前

 最近は、ピッキング、サムターン回し、焼き切りなど、犯行の手口が

日増しに凶悪になっている。

 もはや鍵をかけていても安心できないばかりか、その鍵を見れば、どの

程度の防犯意識かが明確に分かってしまうほどだ。

 まず、外出の際は、鍵をかけること。ワンドアツーロック(補助錠を付

加する。)の励行である。

 近所へ出かけるときもしかりである。

 次に、ピッキングに強い錠前を装備すること。

 できれば、電気錠がのぞましい。

 鍵を家の周りに置かない。(郵便受け等に入れておかない。)

 窓にも補助錠を付ける。

 

狙われやすい環境をつくらない

 通行人から死角となるような囲い、高い塀、垣根等を作らない。

 暗い場所は照明を付ける。(センサーライトも効果的)

 留守を悟られない。

  洗濯物が夜遅くまで干してある。(帰宅が遅いときは室内に干す)

  照明が消えており、テレビの音がしない。電気メータが回転していない。

 (蛍光灯やテレビをつけておく。ただし深夜についているのはかえってお

 かしい)

  日中、カーテンや雨戸が閉めてある。(雨戸はあけておく)

  インタホンに応答しない。(外出先の携帯電話から応答できるシステムも

 あるが高価)

  電話が留守電状態である。(メッセージは、「留守中」とせず、「来客中」などの表現にする。

転送機能を使う)

  窓やドアがあいている。(しめる)

  「宅配便は、何時にお願いします」というメモが貼ってある。(電話で伝える)

  新聞や郵便物が郵便受けに残っている。(長期不在の時は連絡して止めておく)

 

積極的な対策

 防犯カメラを設置する。(カメラは3万円程度から。ビデオデッキで録画する。専用機器は高価だが

機能は充実)ダミーカメラでもよいが、すべてダミーではどうか。ステッカーはダミーにしか付いていないので

かえってダミーだと宣言しているようなものではないか?

 テレビインタホンの設置

 これも高価。親子1台のみの単機能なら3万円程度。録画機能を付加できるものが便利(3万円から)

 センサーアラーム

 ドアが開くと警報が鳴る。スイッチを切れば止まる。近所の人が気付かなければ役だたない。

 止めるのに暗証番号を押すものがある。

 センサーライト

 夜間、人が接近すると点灯。最近はこれも流行しているので、敵も承知だろうが、明るいと悪さも

やりにくいはず。

 玉砂利を敷く

 足音がするので、嫌がるという。

 照明やテレビを留守のときにもタイマーで入り切りして、在宅をにおわす。

 不審な電話がかかってきたら用心する。(事前に様子を窺うらしい)

 表札に変な記号や文字があったら、消しておく。

 家族構成が分かる表札は避ける。(名字のみとする。一人暮らしを明かさない)

 鍵をなくしたら、すぐに錠前を取り換える。

 鍵を貸さない。

 本当に貴重な品は室内に保管しない。(貸金庫などに預ける)

 現金は必要最小限持つ。

 箪笥、仏壇、冷蔵庫に貴重品をしまわない。

 貴重品をまとめて保管しない。分散しておく。

 一度空き巣に入られた場合、再度入られることが多い。

 ドアのすき間からバール等でこじ開けられないよう、対策する。

 警備会社と契約して警備してもらう。

 寝るときも警戒する(窓等を開けはなさい)

 来客時はよく相手を確認する(宅配便を装う強盗もいる)

 隠しカメラ、盗聴器等を仕掛けられないよう不審な贈り物は使用しない。

 

 人を見たら泥棒と思え。

 常に貴重品は警戒し、お札や印鑑をしまうところを他人に見せない。

 荷物や財布は絶対に手放さない。アラームを付ける。

 財布の中身が他人から見えないよう用心する。

 電車の網棚に貴重品を乗せない。

 金持ちに見えるような服装、かばん類を持たない。質素ななりをする。

 クレジットカード、実印等は持ち歩かない。

 お金を下ろしたり、積んだりするときは、それに専念する。

 自転車は必ず鍵をかける。

 傘は、自転車置き場の自転車のカゴ等に放置しない。

 かばんは自分の前側にかける。又は抱える。

 見ず知らずの人から声を掛けられたら、警戒する。


 以上、警戒するに越したことはない。

 日本はもはや安全ではない。

 あなたは、一刻も早く、対策をすべきである。


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