■ 中国製マランツPS5400について

2004/6/12

2004/6/14

2004/6/22

 マランツのAVサラウンドアンプPS5400を入手したので、初期印象を述べる。

 価格は、約5.2万円(税込)であった。

 保証期間は、1年間。持込み修理扱いである。

●接続機器

 スピーカ フロント ボーズ 125

      リア ヤマハ NS-10MM

      センター ヤマハ NS-C10MM

 サブウーファ ヤマハ YST-SW45

 テレビ ソニー 21インチ 4:3

 SACD/DVD-Aプレーヤ マランツ DV8400

 デジタルテレビチューナ ソニー DST-TX1

 ヘッドフォン ソニー MDR-CD1700

●梱包

 簡素なもの。発泡スチロール使用。

●説明書

 横長の26ページのもの。モノクロ印刷。誤植あり。(サヴウーファp.3)

 必要事項は網羅しているが、レイアウトがやや垢抜けない感じ。

 右に見えているのは、スピーカケーブル(モンスターケーブル)

●筐体

 リアパネルの端子群のスペース確保のためか、全体的に大きい。奥行きも大きめ。

 重さは標準的。12.5kg。

 フロントパネルデザインは、ややくどい感じ。

●使用感

 リモコンは、幅がやや広め。

 設定を行うと他社製品も扱える。

 リモコンによる入力切り替えは、ダイレクト切り替え。2度押しが必要。

 6.1ch入力への切替えは、別のボタンで行い、元に戻すときには、再度それを押す必要があり、

煩わしい。

 音質は、けばけばしさのない、聞きやすい音。

 高音も刺激的でなく、好ましい。

 スピーカのせいか、重低音は望めない。

 OSD(テレビ画面表示)は、文字ベースで、大きめの文字で見やすい。

 スピーカ端子は、作りはしっかりしているが、取付け間隔がやや狭いので、使いづらい。

●まとめ

 2003年後半発売の機種であり、新製品が出る可能性がある。

 接続端子は、クロムメッキ(金メッキではない)であり、普及機である。

 音質は、刺激の少ない好ましいものである。

 中域から高域へかけて独特の暖かみのような特徴がある。

 

●ソフトの視聴結果

  • グラディエーター(DVDビデオ SONY SUD-32097)
    • 6.1ch DTS-ESでは、臨場感あふれる音が印象的で、効果音の定位も安定している。
  • First Love/宇多田ヒカルよりFirst Love(CDオーディオ T TOCT-24067)
    • STEREOモード、光デジタル接続。高域も鋭利ではなく、なめらか。低域もたっぷり。
    • 全体的にさわやかな感じ。
  • メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団(SACD PentaTone PTC 5186 102 )
    • 6.1CH入力。4ch録音でありながら、スケール感のある、余裕のある音楽表現。
  • ウィンナ・ワルツ・フェスティヴァル/シュトラウス・ファミリーの音楽(SACD DELTA 52 003)
    • ソースは4.0chであるが、ホール感や弦の美しさが表現され楽しめる。
  • SYLPH/CoCoより冬の微粒子(CDオーディオ PC PCCA-00424)
    • STEREOモード。やや平板な表現。
  • ALL SONGS REQUEST YUKIKO OKADAよりリトル プリンセス(CDオーディオ PC PCCA-01679)
    • 旧アナログ録音のリマスター版ながらも、高域のささくれ感も少なく、美しい高音の伸びが感じられる。エネルギーバランスも程よい。
  • ヘッドフォンでの試聴結果(HP-STEREOモード)
    • あなたを・もっと・知りたくて/薬師丸ひろ子
      • 歌詞の「koneko-wo-hiza-ni」のひざの部分でアンプの性能は分かるが、ある程度満足のいく表現である。
    • ROSEE/宮沢りえよりMy Kick Heart(CD SONY SRCL 2668)
      • 声の張りと艶がうまく出ている。演奏もうるさくならずにダイナミックに広がる。

●スピーカを変えた場合

 スピーカを インフィニティのALPHA20に変えてみる。

  • J.S.バッハ オーボエ・ダモーレ協奏曲BWV1055a/リヒター指揮 ミュンヘン・バッハ管(CD アルヒーフPOCA-3071)
    • 録音は1980年でアナログ収録。
    • 重厚でかつ繊細な演奏は好感が持てる。このスピーカはもともとワイドレンジであるが、本アンプは素直にドライブしている。(STEREOモード)

 

 


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