2008/3/2
オリンパスE-410 (4/3マウントデジタル式一眼レフカメラ)

ダブルズーム付きセットを入手。その初期印象を伝える。
レンズの焦点距離は、14-42mm、40-150mmで、35ミリ判換算には2倍する。

外箱
・いかにもカメラ風の古風な箱。
ボディ・レンズの小ささに驚く。

外観
・フィルム式一眼レフカメラのような古風な風体。
・グリップ部がない分、小型・軽量。

・滑り止めがあり持ちやすい。
・交換レンズ(標準ズーム及び望遠ズーム)も小さく、かさばらない。

・質感は、チープ。
・樹脂製。マウント部は、ボディ側は、金属製。

・液晶部分は、固定式で保護されていない。
・レンズには、樹脂製花形フードが附属。バヨネット式。

・中国製。

説明書
・小型150ページ程度の印刷物。
・ごく普通のマニュアルであり、正確な記述に重点を置いている。

・市販の手引き系書籍の方が直感的に分かりやすい。

操作性
・レリーズ位置は、適切である。
・オートフォーカスについては、測距センサは、3点。動作は、ほぼ正確である。
・撮影モード切替は、上部ダイヤル式で、使い勝手がよい。

・メニュー階層は、浅く、表示形式にも工夫がなされ、見やすい。
・コンパネと呼ばれる、設定値一覧表示は、文字ばかりが、べたに
表示され、直感的に分かりにくい。

・マニュアルモードでの、ファインダー内表示は、適正露出との露出差のEV値のみの数字表示であり、分かりにくい。
(コンパネには、グラフィック表示あり。)
・マニュアル時の絞り値設定は、ボタン(露出補正)を押しながらのダイヤル操作となる。

・Aモード(絞り優先AE)において、シャッター速度が制御範囲外となった場合は、速度表示が点滅する。
・ファインダーは、4:3(横:縦)であり、違和感がある。また、倍率は、
等倍に近いが、一般の35ミリ判カメラと比べ、小さい。(撮像素子が小さいため。17.3×13.0mm)

・ライブビュー(液晶画面をファインダー代わりにする機能。)は、ことのほか便利であり、
表示倍率の拡大が可能(10倍/7倍)で、マニュアルフォーカス時のピント合わせに重宝する。
解除は、OKボタンで行う。(ライブビューボタンでも解除可のほうがよい。)
・ライブビュー状態からの撮影は、いったんミラーが降りてから撮影が開始されるため、
タイムラグが生じる。

・添付の充電式電池(リチウムイオン)は、充電時間が長いが、持ちは、よい。
・記録媒体(カード)は、xDとCF(コンパクトフラッシュ)の双方が使用可能。

・ボディには、削除ボタンがあり、不要こまの削除がやりやすい。
・液晶画面での再生画像は、圧縮画像であり、正確なピントの確認には、支障がある。
(圧縮展開時の特有のノイズが現れる。)

・INFOボタンなど、最終設定値が電源断後も保持される。操作に戸惑うこともある。

添付ソフトウェア
・画像管理及びRAWデータの加工用
・Mac OS X及びWindows XP/Vista対応

・やや動作が重い

応用
・4/3(フォーサーズ)規格は、公表されており、パナソニック、シグマのレンズの使用が可能。
・フランジバックが短いため、アダプターを介して、他のマウントのレンズが使用可能。

・近代インターナショナル製のヤシカ・コンタックス→4/3アダプタを介して、ディスタゴン35ミリを
試したところ、絞り優先オート、マニュアルフォーカスですばらしい結果を得た。
(絞りが電子式のレンズは、使用できない。)

別売アクセサリー
・セミハードケース(ソフトケースは、在庫なし)
・ファインダーマグニファイヤー(パナソニックL10用(部品扱い)、純正、KPSなどあり)

・マウントアダプター(OM、ライカ、Nikonレンズ用など)
・液晶保護フィルム(各社)

まとめ
・この規格の特性を生かした小型軽量の機種で、好ましい。
・手振れ防止機能はないので、手振れに注意。(カメラが軽量であることも原因である。)

・ライブビューは、非常に便利だが、撮影時には、タイムラグがある。
・ライブビュー時は、構え方が変わるので、ぶれやすい。

・連写は、遅い。
・一眼レフは、レンズ交換というよりも、ボディ交換に意味がある。(ボディ側の技術革新が速い。)

・フィルムカメラ用レンズを楽しめる(マウントアダプタ使用)。

その他
・レフレックス式ファインダーは不要で、ミラーのないレンズ交換式のカメラがあれば便利。