ALTER-6Pについて(2005/9/3)
マクストフカセグレン天体望遠鏡ALTER-6P(ロシア製)についてレポートする。
- 価格 22万5000円(5%消費税込み。)
- 諸元 口径15cm、F15、Fl=2250mm 6kg(フード込み)
- 梱包 段ボールであった。
- 附属品
- アイピースアダプタ(2インチ及び31.7mm)
- アリミゾ金具
- キャリングケース 本体のみ収納可能(フードは収納できない。)
- フード 本体に差し込み、樹脂製のねじで止める。
- 設置について
- ビクセンGPD2赤道儀及びアルミ三脚を使用した。
- 赤道儀との接続は、鏡筒固定のアリガタ部で行う。
- フードを取り付けるとかなり長くなる。(725mm)
- 見え味
- アイピースは、ビクセン プローセル9mm、テレビュー ラジアン6mmを使用した。
- 色収差は、ほとんど認められない。
- ニュートン反射式に見られる像のかげりも認めない。
- 視野全体にわたって、結像に破綻は認めない。
- 明るい天体が光軸のやや離れたところに位置するときにごく小さいゴーストが光軸に認められたが、眼視には、支障ない。
- 惑星(火星)を眼視したところ、模様がかなりのコントラストで観測できた。(ビクセンR200SSと同等以上)
- 筒内気流の乱れによる像の揺らぎは、ほとんど認めない。
- 使い勝手
- ファインダーは、2カ所のねじで固定し、6カ所のねじで調整する。焦点合わせも可能で、よい。ラバー付き見口。
- フードの取り付けは、茶筒のふたのように、ややきつめである。
- 合焦装置は、フリクションがやや強めで、微妙な調整には適さない。
- 重さもそれほどではなく、調整箇所もない(光軸以外)ため取り回しはよい。
- フードを取り外した状態では、補正レンズの第一面が鏡筒の端のすぐのところにあるため、注意を要する。
- 作りは、無骨であるが、しっかりとしている。
- まとめ
- 惑星用としては、十分な出来と思う。
- F15という口径比にもかかわらず、コンパクトであり好感が持てる。
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