2. おすすめの秘湯

◆◆◆◆◆ 甘湯新湯(あまゆしんとう)◆◆◆◆◆

2−6 危険な秘湯「甘湯新湯」(最新情報

   「甘湯新湯」を私が日本で始めてインターネットで世に紹介して以来、約4年が経過しました。 
     その後、「甘湯新湯」の名は、雑誌「散歩の達人」、「歩きたい!」の他、「温泉ウォーキング ベ
   スト50」(河出書房新社)等でも、しばしば紹介されるようになりました。
     段々世間に認知されてきて、おそらく今後は「甘湯新湯」が、正式名称となると思います。

     そこで、私=黒田(温泉)としては、「甘湯新湯」に関して他の追随を許さないために、2001年
   7月15日、最新情報を現地に取材してきて、再度世に紹介することとした次第です。

○「甘湯新湯」について

◆地図に無い温泉との出会い・・・ 1995年9月16日、私=黒田(温泉)は、塩原のあるホテルに日帰りで露天風呂に入る予定 でバスを降りたのですが、前日電話で午前10時から入浴できるという話しだったのに、あいにく風 呂を掃除中で、午後1時からしか入浴できないと断られてしまった。 困ってしまった私は、小雨の中、地図を広げると、近くに「甘湯」という温泉があるではないか! 私は、元気を取り戻し、「小太郎ケ淵」を通り過ぎ、「甘湯」にたどり着いたが、そこには廃屋と 化し朽ち果てた「甘湯」の旅館があった。 がっかりした私は、甘湯沢を更に上流にたどり、新しい温泉を求めてさ迷ったのである。 ・・・・・そして、大工の伊藤さんに出合った!! 「そんなに温泉が好きなのかね。それなら、自分達の仲間数人しか知らない、私が発見した温泉を 教えて上げるよ!」と、伊藤さんは、作業小屋の中で紙に簡単な地図を書いてくれた。 その作業小屋から約5キロ離れた山中の沢沿いということであった。 伊藤さんに書いて頂いた簡単な地図を頼りに、行けども行けども、歩けども歩けども、新しい温泉 は現れない。巨岩大石の苔むしたのがごろごろと道を遮っている甘湯沢(支流か?)を、あと5分、 あと3分、それでも無かったら引き返そう、命が危ない! ・・・と何度繰り返したか知れない。 本当に危険な思いをして、ようやく目印の「建築用のブルーのビニールシート」が目に飛び込んで きた。 ◆今回(2001年7月15日)は、私以外の人が、「温泉ウォーキング/浦和発」の情報を頼り に現地に行けるようにという趣旨で「更新」作業をすることとした。 なぜなら、前述のごとくいろくなメディアで周知されて、伊藤さんも「歩きたい!」編集部の案 内役をして本にも登場してお出でだからである(私が、分かりやすく場所を紹介してもいい、い や正しい道案内をしないと、危険な秘湯だけに遭難者が出るといけないと思うのである)。 ○ 最初の写真  ・・・1995年9月16日撮影 「甘湯新湯」に最初に入浴したときの写真(写真右)。 ○ 交 通  JR武蔵野線「南浦和」 → 南越谷/東武日光線「新越谷」 → 下今市/東武鬼怒 川線(下今市)→ 新藤原/野岩鉄道会津鬼怒川線(新藤原) → 上三依塩原/バス乗 り換え(東武バス、又はJRバス) → 「畑下(はたおり)温泉」下車 → 塩釜温 泉及び、旧「甘湯」経由・・・徒歩約10キロ(徒歩2時間20分)・・・「甘湯新湯」 着 ○ 秘湯案内 「甘湯新湯」・・・温泉名は、筆者(黒田)が勝手に命名したものだが、認知されつつ ある(1995年9月16日以前に、この温泉に関しては大工の伊藤さん等数名しか、 その存在を知らなかった。もちろん名称はなかった。1995年9月16日、黒田(温 泉)が「甘湯新湯(あまゆしんとう)と命名した)。 ○ 交通案内 塩原温泉郷の1つ、「畑下(はたおり)温泉」でバスを降り、「塩釜温泉」を過ぎて 観光的に有名な「小太郎ケ淵」を右手に見て、地図を南へと進む。 「小太郎ケ淵」を過ぎると5分位で廃屋があるが、ここが旧「甘湯」跡。 更に道なりに先へ進む。・・・・以下、車の場合を参照されたい。 分かり易いのは、観光的に有名な「小太郎ケ淵」はこの際割愛して、車の場合と同じ 道を歩くことである。 【注】車の場合、国道400合を「塩原役所前信号」から、県道56号(下塩原矢板 線)に入り、約3〜4キロの所で、県道と同じくらいの道幅で右折するように道 路がある。ここを右折して直ぐに「養蜂家の家」(一軒家)がある。 「養蜂家の家」の前にある道路から、右手に砂利道が伸び、ゲートが合って車両は通 行止めとなっている。そのゲートを無視して砂利道を歩くこと、30分強で、《水が流 れていて、更に右の写真にあるような赤い鉄パイプの粗末な欄干の橋》に出会う。 【注】写真=右上の2枚参照・・・《 》内のアンド条件の橋でないと いけない。「水が無い川」、「赤い鉄パイプの粗末な欄干の無い橋」は目印の橋 ではない!! この橋の直ぐ先を右手に沢に降りる。 ガイドブックによっては、「ゲートから1時間歩いて、右手のコンクリートに赤い ペンキの矢印がある。」と記載されているが、筆者が2001年に行ったときには、道 路工事のため、この「コンクリートに赤いペンキの矢印」というのは、無くなってい たと思われた。 ◆「養蜂家の家」からは、約30分〜40分、更に沢沿いに下り左の沢を行って、 歩きづらくなったら沢の右を歩いて、約30分でようやく「青いビニールシート」 にたどり着く、鉄分が非常に多い温泉なので、沈殿している鉄分で濃い茶色のお 湯になっているから、誰でも発見できる。 ◆一人で行くのは、非常に危険である。2人以上で、自分達のたどってきた道を確 認して、目印を確かめながら前に進む(沢を下る)ようにされたい。 甘湯沢(の支流?)の右端に、赤茶けたお湯が出ていて、青いビニールシートがあっ たなら、それが目指す「甘湯新湯」である。 ◆この温泉は、箒川の支流の巨石のゴロゴロした川原にあり、慎重に歩かないと川 に転落して危険な秘湯である。また、道も非常に分かりにくい。 地元の人も、ほとんど知らない秘湯なのである。 ○ 入浴方法 大工の伊藤さん等、地元の数人の人のアイディアで、ブルーのビニールシートにお湯 が溜まるよう岩で工夫されている。 この、仮設浴槽の中は、落ち葉や温泉の鉄分の沈殿で赤茶けたヘドロ状態である。 まず、シートを剥いで川の水で洗う。次に、シートを元の形に戻し「浴槽」を再構築 する。側に黒い水道用ビニールホースがあるはずなので、それで源泉(60度位??)を引 いて入れる。約30分で入浴可能の温泉の水量となる。 時間がなくて、短時間で帰りたいときは、溜まっている赤茶けた温泉をなるべく掻き 回わさないようにして入り、ソッと静かに入浴して、汚れた身体は目の前の冷たーい川 で体を洗って終わりすることもできる。 〇 近くの共同浴場 畑下温泉「青葉の湯」・・・・・・2001年夏、休業中という情報あり。 【注】「福渡温泉」の「岩の湯」、「不動の湯」の町営共同浴場は営業。 ・畑下温泉「青葉の湯」・・・・塩原町の共同浴場 ・畑下温泉のバス停から、徒歩約10分。川の対岸にある、無人の共同浴場。 ・入浴料 100円(志納箱に入れる) 原則として「年中無休」(ときどき掃除の ため入浴不可の時間帯がある。) 【注】近くの「福渡温泉」には、「岩の湯」、「不動の湯」の2つの町営共同浴場が ある。2か所で100円(志納箱に入れる)。特に、「不動の湯」は、人気の露 天風呂である。・・・・以上3か所は、総て混浴の露天風呂。 ◆総て、電話なし。