ホットリップ最強チーム
石田で奇跡のVゴーーーーーーーール!
内外のトッププロが一堂に会してしのぎを削った今年の「スーパー3デイズ」、三日間28時間以上の長丁場を戦い抜くという日本最長の
トーナメントで、粟島英之・沖田護のチーム、「ホットリップ最強チーム」が、最終日に大逆転で見事スリーデイズ初優勝を飾った。
思えば長く苦しい三日間であった。スタートは毎朝5時前、連日9時間以上を湖上で、ひたすらキャストしまくるという過酷な試合。
おまけに今回の霞ヶ浦も穏やかな日は一日とてなく、西や東、北から南からと吹き荒れる強風に苛まれながらの競技は、
選手一同の体力・気力・知力・根性の全てを要求する消耗戦。

参加選手の顔ぶれはお馴染みW.B.S.のトッププロはもちろん、JB、JBCC、そしてアメリカから殴りこんできたアル・レイマンと、
空前のラインナップとなったが、そんな超一流選手さえもてこずらせる激戦となった。

それでは順を追って試合を回顧してみよう。まず初日に飛び出したのは、赤羽修弥・下青木義隆選手のチーム、「PRIDE」であった。
ありとあらゆるルアー、リグ、そしてガソリンを使いまくっての全湖絨毯爆撃が功を奏して見事リミットメイクを果たし、
唯一の7kgオーバーのウェイトを持ち込んだ。いてはオオッ! あのチームダイワのオジサンコンビである宮本英彦・泉和磨選手の「TEAM DAIWA55 HMKL」。東浦と牛堀をメインエリアに、シャロークランクを投げまくり、こちらもリミットメイク、6020gで2位につけた。
一昨年の優勝チームだけに、優勝候補にあげられていたが、その名に恥じぬスタートダッシュ、やはりオジサンパワーはダテではないことを証明した。

3位につけたのが「ホットリップス最強チーム」。今シーズン絶好調の粟島英之が北浦の番人・沖田護プロを従え、
自信にみなぎった釣りで5860gとまずまずの滑り出し。強風を察知して浚渫をハナっから除外し、杭、捨て網、葦を打ちまくってのリミットメイクとなった。

続いての四位には、川口信明・桂裕貴選手の、チーム名に問題がある「まいっうー川口亭」。さらには「西からの刺客」と言うチーム名の
小東和裕・中島成典選手が初日を5位で終了した。二日目は結果的にもっとも穏やかな一日となった。そんな中で相変わらず好調だったのがPRIDE。この日も初日の釣りを忠実に再現し、またもやリミットメイク。6400gでトータル13kgオーバー。これは完全優勝か? と思わせるほどの好調ぶりだった。様々な試行錯誤からダウンショットが効果的との結論を得て、最終日にかける鼻息も荒いのが印象的だった。

またTEAM DAIWAも引き続き好調で、二日連続リミットメイク。この日も6kgオーバーを持ち込み、これは2年前の再現かと周囲を期待させた。
もちろんシャロークランク一点張りで自信をもっての決め打ちである。
「ホットリップス最強チーム」は弱まった風に対応して、浚渫のスローな釣りにチェンジし、初日を上回るウェイトを持ち込んだ。
やたら調子のいい粟島プロの唯一の弱点=気の弱さを、沖田プロがうまくフォローしていたようである。

他に目立ったのが、西村嘉高・深江真一選手の「NORIES ORIGINAL 2002」と中根亘・藤原組長チームの「SINK or SWIM」。
最終日大爆発すれば・・・という位置にたどり着いた。結果として2日目終了時点での上位暫定順位は

 1 PRIDE
2 ホットリップス最強チーム
3 TEAM DAIWA 55 HMKL
 4 SINK or SWIM
5 NORIES ORIGINAL 2002

となっており、この辺までが優勝圏内と見られた。

そして、いよいよ最終日。朝から激しい雨、風。おまけに雷と、波乱を思わせるスタートとなった。はたしてPRIDEが逃げ切り完全優勝か、
それともいずれかが驚異的なハイスコアを持ち込んでの大ドンデン返しか、大いに注目されたが、まず「TEAM DAIWA」が脱落、
そして「SINK or SWIM」も4本3kgと平凡な釣果。
優勝圏内でなんとか格好をつけたのは「NORIES ORIGINAL 2002」、そして「PRIDE」。彼らは苦しい中でも、なんとか4本3340gを持ち込み、
三日間トータル17kgを達成したが、それを上回ったのが「ホットリップス最強チーム」であった。なんと、この日も5本で5450gというみごとなウェイトを叩き出し、「PRIDE」を870g抜いてトップに躍り出た。結果として2日目終了時点での上位暫定順位は

 1 PRIDE
2 ホットリップス最強チーム
 3 TEAM DAIWA 55 HMKL
 4 SINK or SWIM
5 NORIES ORIGINAL 2002

となっており、この辺までが優勝圏内と見られた。そして、いよいよ最終日。
朝から激しい雨、風。おまけに雷と、波乱を思わせるスタートとなった。はたしてPRIDEが逃げ切り完全優勝か、それともいずれかが驚異的なハイスコアを持ち込んでの大ドンデン返しか、大いに注目されたが、まず「TEAM DAIWA」が脱落、そして「SINK or SWIM」も4本3kgと平凡な釣果。優勝圏内でなんとか格好をつけたのは「NORIES ORIGINAL 2002」、そして「PRIDE」。彼らは苦しい中でも、なんとか4本3340gを持ち込み、三日間トータル17kgを達成したが、それを上回ったのが「ホットリップス最強チーム」であった。なんと、この日も5本で5450gというみごとなウェイトを叩き出し、「PRIDE」を870g抜いてトップに躍り出た。
勝つチームには全てが味方するようで、「ホットリップス最強チーム」は朝一に玉造に入り、捨て網、杭、ドックを打つもノーバイト。
石田でやっとこさ一本釣ったものの後が続かない。途方にくれてコーヒーをヤケ飲みしていたら通りすがりの蛯原選手に「あきらめんじゃねー」と励まされ、ハッと我に返り、そこからタテ続けに4本グッドサイズが来たという。沖田プロは「キャットが釣れたので移動した。
もし釣れなかったらそこで粘っていたことになり、結果的に優勝はできなかったかも・・・」という。キャットには泣かされたチームも多数あり、
まさに悲喜こもごものキャットフィッシュである。こうして、「ホットリップス最強チーム」が、三日間終始安定した成績を積み重ね、栄冠に輝いたわけだが、パートナーの沖田プロの奥さんが最終日に産気づいたりして、話題には事欠かない優勝チームだった。素直にオメデトウと言いたい。なお、ビッグフィッシュ賞には初日、古渡でフットボールを投げつづけたエンジョイフットボールの
マック村ヒンロC率いる「チーム稲本」が、1510gという史上最低のウェイトで獲得。二日目は、「モード・ドーダ」のサトシンこと、佐藤信治プロが、CCラウンドの意識的ハングオフで1640gを獲り獲得。最終日は「チームスタッフもり番」の盛隆弘選手が、パワーホッグのテキサスで玉造を攻略、1950gというみごとな魚で獲得した。とまあ、急ぎ足で回顧してきた今年のスーパー3デイズだが、他の話題も豊富なのがこの試合心和む写真をご覧いただきながらお別れしよう。今回もっともすがすがしい成績を残したのがTEAM KAMIKAZE1。三日間クランクベイトを投げまくり、壮絶な玉砕。噂では「三日坊主」という新ブランドが、道楽からデビューするとか・・・乞うご期待!