シナリオ派のためのゲームニュース


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ドリームジェネレーション
ゆうわくオフィス恋愛課
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7
月の注目ソフト

四月は「サクラ大戦」の季節だった。
五月は「WHITE ALBUM」だった。
六月は「DESIRE完全版」だったり、「ONE」だったり、「下級生」だったりしたと思う。私は「ダブルキャスト」だった。とはいえ特にハマったわけでもないのだが。

さて、今月は、と見ると大作・話題作続きだった先月までに比べて少々寂しいラインナップとなっているようだ。派手に宣伝しているという意味では「季節を抱きしめて」と「お嬢様特急」だが、果たして私のようなシナリオ派を満足する出来かどうか。

まず「季節を抱きしめて」だが、この「やるドラ」シリーズのどのあたりが、SCEの言う「いままでのアドベンチャー、サウンドノベルとは違う」「ドラマの新しい形」なのか。まさかあれだけ風呂敷を広げておいてフルアニメーション、フルボイスだけってことはあるまい。しかし「ダブルキャスト」を数回プレイしただけの私には、その違いがまだ見つけられない。もちろん、従来のアドベンチャー等にはない新しい箇所もいくつか見受けられるがそれはSCEが喧伝したところとは若干ずれた部分である。

「ダブルキャスト」自体の出来は悪くなかった。「季節を抱きしめて」もそのクオリティを維持してほしい。企画のSCEはともかく、実際に作業に当たっているスタッフは従来のゲームの流れや性質を充分把握しているように感じられる。「『量産が効く』『数撃ちゃ当たる』が従来と違う箇所だったのか!」と叩きつける心配はなさそうだ。

お嬢様特急はどうだ?

日本国内を特急で旅行、観光と恋愛を組み合わせた楽しみの提供…。これは「センチメンタル・グラフィティ」が提供しようとしていたものと近いものを感じる。メディアワークスのひとつの回答としても読める。

「セングラ」と大きく違うのは(「そもそも全然違うぞ!」と関係者は怒るかもしれないが)、まず女性達が日本各地で待っているわけではなく列車に同乗していること。これにより「セングラ」批判として声の多かった「なぜ各地の女性はすべて標準語をしゃべるのだ?」という疑問が回避される。

「セングラ」では単なる交通手段であった列車にクローズアップし、旅の楽しみをメインに据えた着眼点は評価できる。あのゲームでは各地方都市の、絵葉書としてもあまり出来の良くない風景が数枚表示されるのみで「観光」とはとても言えない出来だった。

そして、ここが大事なところなのだが、見知らぬ土地で行動する男女というものは普段よりずっと親密度が増すものである。修学旅行などで経験のある人も多いだろう。うまいところに目をつけたものである。

しかし、このゲームに不安要素もある。まず、絵柄のアピール度が弱い。いやむしろこれくらい地味めの方が、アニメゲームをやり込んではいない人も受け入れやすいのかもしれないが。

システムとしては、女の子たちが独自に思考する要素が盛り込まれているそうだ。MDS(マルチプル・デュアル・システム)と呼ぶそうだが、要するに「ランダム要素」のことだろう。何度でも楽しめる「再利用性」を重要視したようだが、数度のプレイでコンプリートを確認したい、という「完全攻略性」の欲求は意外と馬鹿にならないものではないだろうか。なにより、どのへんが「Dual」なのかも知りたいところだ。興味は尽きない。

おまけ

ドリームジェネレーション」「 ゆうわくオフィス恋愛課」と、奇しくも(奇しくはないのか?)お仕事系恋愛シミュレーションが並んだ。高校、大学を舞台にするゲームが多い中、ビジネスマンを主体にした恋愛ゲームはなぜかいままであまり目立たなかった(理由は大体想像つくが)。これらのソフトで新しい流れを作るか、それとも単なる変わり種で終わるのか、注目しておこう。


「ゲームを考えすぎる」
©1998 Shibayama the HEAD
Last modified:98/11/07