First updated 07/21/2022
Last updated 04/26/2024
渋谷栄一翻字
柏木
凡例
1.大橋寛治氏蔵『源氏物語 奥入』(復刻日本古典文学館 昭和46年10月)所載の巻尾本文を漢字仮名字母翻字法によって翻字した(翻刻資料の凡例を参照)。
2.判読不明文字は△で記した。
3.定家本との本文の異同は朱色、仮名遣い等の異同は茶色、漢字仮名の表記の異同は緑色で表示した。
4.行頭字母の書き分けを紫色で表示した。
「自筆本奥入」(74オ〜74ウ)「柏木」(巻尾表12行・裏5行、計17行)
可多をは□□□□□□□□□□ なさ(さ&さ)けを多て多る人尓そ2もの し給个連(る&連、=れ)はさしも1あるましき おほや(や&や)个人女房なとのとしふる(る&る) めき多るとも1さへこ2悲可な2し日き こゆるましてうへ尓ハ御あそ2ひな2との おりこ2と尓もまつおほしいて2ゝな2む(ん&む) 志の者せ給个るあ者れ衛もんの可みと いふこ2とくさな尓こ2と尓つけても1 伊ハぬ人な2し六条の院尓ハまし てあ者れとお(お&お)ほしいつる事月日尓そ2 遍て2」(表) おほ可りこのわ可きみを御心日とつ 尓ハ可多みとみなし給へと人の 思よらぬこ2となれハいと可日な2し 秋つ可多尓なれ者この君ハゐさ 里な2登」(裏) |
【本文の訂正跡】
@「さ」は「さ」の上に「さ」と直接なぞり書き修正
A「連」は「る」の上に「連」と直接なぞり書き修正し、さらに「れ」と傍書
B「や」は「や」の上に「や」と直接なぞり書き修正
C「る」は「る」の上に「る」と直接なぞり書き修正
D「む」は「ん」の上に「む」と直接なぞり書き修正
E「お」は「お」の上に「お」と直接なぞり書き修正
【行頭字母】
いふこ2とくさな尓こ2とにつけても1
伊ハぬ人な2し六条の院尓ハまし
【本文の異同】
本文の異同はナシ
【仮名遣い等の異同】
仮名遣い等の異同はナシ
【漢字仮名表記の異同】
@「女房」―「女者う」(青表紙原本)
A「事」―「こと」(青表紙原本)
B「わ可きみ」―「わ可君」(青表紙原本)
C「みなし」―「見な2し」(青表紙原本)
D「給へと」―「多まへと」(青表紙原本)
E「思」―「お1もひ」(青表紙原本)
F「君」―「きみ」(青表紙原本)