First updated 07/18/2022(ver.1-1)
渋谷栄一翻字
真木柱
凡例
1.大橋寛治氏蔵『源氏物語 奥入』(復刻日本古典文学館 昭和46年10月)所載の巻尾本文を漢字仮名字母翻字法によって翻字した(翻刻資料の凡例を参照)。
2.判読不明文字は△で記した。
3.大島本との本文の異同は朱色、仮名遣い等の異同は茶色、漢字仮名の表記の異同は緑色で表示した。
「自筆本奥入」(61オ〜61ウ)「真木柱」(巻尾表12行+裏2行、計14行)
免き(□&き)さ者くこ2ゑいと志る新人/\ |
【本文の訂正跡】
@「き」は「□」の上に直接重ね書き訂正、□は「支」か、文字の明確化を図った修正か
A「お1き」は「□を擦り消して、その上に「お1」と訂正、「き」は□の上に直接重ね書き訂正
B「さ本」は、「さ」は一部重ね書き補訂、「本」は□の上に直接重ね書き訂正
C「尓」は「よ」の上に直接重ね書き訂正、文字の明瞭化を図った修正
D「い」は「/\」を擦り消して、その上に「い」と重ね書き訂正
E「き」は「□」の上に直接重ね書き訂正、□は「支」か、文字の明確化を図った修正
F「お」は「□」の上に直接重ね書き訂正
【和歌書式】
@「お1きつな見」歌 V型A類(第二句と第三句の間で改行し、和歌の末尾に地の文が直接に続く)
A「よるへな見」歌 V型A類(第二句と第三句の間で改行し、和歌の末尾に地の文が直接に続く)
【本文の異同】
@「お1き(□□&お1き)つな見」―「奥津ふ年」(大島本) 「ふ年」の右傍らに朱筆で「定本波とあり」と傍記する
A「越しへ尓(よ&尓)」―「をしへよ」(大島本)
【仮名遣い等の異同】
@「わるや」―「ハるや」(大島本)
A「ようい」―「ようゐ」(大島本)
B「いそ2つ多日」―「いそつたい」(大島本)
【漢字仮名表記の異同】
@「お1きつな見」―「奥津ふね」
A「御可多尓」―「御方に」(大島本)
B「物」―「もの」(大島本)
C「可せ2」―「風」(大島本)
D「ふな人」―「舟人」(大島本)