First updated 07/13/2022(ver.1-1)
渋谷栄一翻字

松風

凡例

1.大橋寛治氏蔵『源氏物語 奥入』(復刻日本古典文学館 昭和46年10月)所載の巻尾本文を漢字仮名字母翻字法によって翻字した(翻刻資料の凡例を参照)。
2.判読不明文字は△で記した。
3.大島本との本文の異同は朱色、仮名遣い等の異同は茶色、漢字仮名の表記の異同は緑色で表示した。
4.行頭字母の書き分けを紫色で表示した。

「自筆本奥入」(40オ)「松風」(巻尾9行)

ら(△2)う堂きもの尓し多まふ御心れ盤
えてい多き可しつ可者やとおほすい可尓
せましむ可へやせましとおほしみ多る
わ多り堂まふといと可堂し佐可のゝみ
うのとまちいてゝ尓ふた
ひ者可りのちきりなめりとしのわ
り尓ハ多ちま佐りぬへ可める越ゝよ
ひなきことゝおもへともな越い可ゝもの
も者し可らぬ


【本文の訂正跡】
「ら」は△(判読不明)の上に直接重ね書き訂正または修正


【行頭字母】
うのとまちいてゝ尓ふた
ひ者可りのちきりなめりとしのわ
り尓ハ多ちま佐りぬへ可める越ゝよ


【本文の異同】
本文の異同ナシ

【仮名遣い等の異同】
仮名遣い等の異同ナシ

【漢字仮名表記の異同】
・「堂まふ」―「給」(大島本)
・「ね」―「念仏」(大島本)
・「な越」―「猶」(大島本)