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渋谷栄一翻字

夕顔

凡例

1.大橋寛治氏蔵『源氏物語 奥入』(復刻日本古典文学館 昭和46年10月)所載の巻尾本文を漢字仮名字母翻字法によって翻字した(翻刻資料の凡例を参照)。
2.判読不明文字は△で記した。
3.大島本文との本文の異同は朱色、仮名遣い等の異同は茶色、漢字仮名の表記の異同は緑色で表示した。

「自筆本奥入」(11オ)「夕顔」(巻尾8行)

く多/\しきハあな可ち尓かくろ
へし能ひ多まひしもいとしくてみな
もらしとゝ免堂る越なとみ可との
こなら可らに多ら多ら$)さへ
可多ほ(△&ほ)ならすもの本め可ちなる
とつく里めきてとりな春
能し多まひ个れハなむ(△△&なむ)あまりも
いひさかなきつミさ里なく

【本文訂正跡】
 @「多ら」(二点ミセケチ)の削除は書写者自身の筆による削除か
 A「ほ」(元の文字△の上に直接重ね書き)の修正は書写者自身の筆による修正か
 B「なむ」(擦り消した上に重ね書き)の訂正は書写者自身の筆による訂正か

【行頭同字の書き分け】
 ・行頭の同字「の」の字母について、「能」(7行目)と「の」(8行目)が書き分けられている。

【本文の異同】
 ・「ミ多ら(多ら$)む」―「見ん」(大島本)

【仮名遣い等の異同】
 ・「いとおしく」―「いと越しく」(大島本)

【漢字仮名の表記の異同】
 ・「多まひ」―「」(大島本)
 ・「ならむ」―「ならん」(大島本)