自筆本奥入First updated 7/14/2002(ver.1-1)
Last updated 5/5/2007(ver.2-1)
渋谷栄一翻字(C)

  

竹河

《翻刻資料》
凡例
1 底本には、大橋寛治氏蔵本『源氏物語 奥入』(複刻日本古典文学館 昭和46年10月)を使用し、自筆本の欠脱は、高野本(日本古典文学影印叢刊19)により、また判読不明箇所等は、池田亀鑑『源氏物語大成』巻七「研究資料篇」所収の「奥入(第二次)定家自筆本」を参照した。ただし、巻尾本文は省略した。
2 頁数は、池田亀鑑『源氏物語大成』巻七「研究資料篇」に従って、復元した「自筆本奥入」の頁数となっている。
3 青表紙本「源氏物語」の「奥入・付箋」に見られる注記には、その注記番号を付けた。
4 行間書き入れ及び割注等は< >で記した。改行は/で記した。朱書は、その語句の冒頭に<朱>と記した。
5 墨筆による末尾本文の削除符号や朱筆による掛点符号は、それぞれ<墨>\、<朱>\と記した。
6 私による注記や定家自筆本、明融臨模本、大島本等において、奥入また付箋に引用されている注釈は( )で記した。
7 本文の校訂記号は次の通りである。
 $(ミセケチ)・#(抹消)・+(補入)・&(ナゾリ)・=(併記)・△(不明文字)
( )の前の文字と( )内の記号の前の文字は訂正前の本文を表し、記号の後の文字はその訂正後の本文を表す。
8 訓点や送り仮名は< >で記した。但し、返り点、朱点は省略した。
9 作字した文字は[ ]で記した。
10 各丁の終わりには」の印と丁数とその表(オ)裏(ウ)を記した。

竹河(後書加)

01 楽府上陽人
  未<イマタ>容<ユルサレ>君王得<ウルコト>見<マミユルコト>面<オモテヲタニモ>已<ステニ>被<ラレヌ>
  楊妃<ヤウヒニ>遥<ハルカニ>側<ソハメ>目<メ>妬<ネタマレテ>令<シム>潜<ヒソカニ>配<ハイセ>上陽宮(大島本奥入01)」99オ
02 いろよりもかこそあはれにおもほゆれ
  たか袖ふれしやとの梅そも
03 <催馬楽>
  梅か枝にきゐるうくひす春かけて
04 花のかを風のたよりにたくへてそ
05 <催馬楽>
  この殿は(大島本奥入02)
06 思ふにはしのふる事そまけにける」99ウ
07 さくらさく桜の山の桜花
  さく/\らあれはちるさくらあり
08 桜花ちりかひくもれおいらくの
  こむといふなるみちまとふかに
09 さくらいろに衣はふかくそめてきむ
  花のちりなむのちのかたみに
10 こひしなはたかなはたゝし世中の
  つねなき物といひはなすとも
11 史記<呉世家>
  <墨>\季札為使向上国路逢徐君」100オ
  季札之初<メ>使<ツカヒタル時ニ>北<ノ方>過<ヨキレリ>徐君々々好<コノム>
  季札釼口<クチニ>弗<ス>敢<アヘテ>言<イハ>季札心知<シンヌ>之
  為<タメニ>使<ツカヒタルカ>上国未<ス>献<ケムセ>還至徐々君
  已死於是乃解<トイ>其宝釼繋<カケ>之
  徐君冢樹而去<サンヌ>従<シウ>者曰<イハク>徐君已
  死<タリ>尚誰<タレニカ>予<アタフル>乎<ヤ>季札曰不<アラス>然<シカムハ>始<メ>吾
  心<ニ>已許<ユルシテキ>之豈以死<タルヲ>倍<ソムカムヤ>吾心哉(大島本奥入03)」100ウ
12 春の夜のやみはあやなし
13 あつまちの道のはてなる
  <墨>\此巻不一見以人令読合」101オ
(白紙)」101ウ
14 多久行」(貼紙オ)
  一 踏哥曲
  万春楽のことは
  はんすらく<二反>
  くわうえんそう おく
  せんねん<二反>
  くゑんせいくゑうくゑ
  ねんくわうれい<二反>
  <催馬楽不可然事歟不入名家目六>(後書加)
  これはさいはらにて候
  いつれの人々つたへさせ給
  はす多氏はかりにはつ
  たへて候
  すへてたうかには
  わかいへこのとの
  はんすらくなにそもそ
  このさいはら四をうたひ
  候これみなれうにて候也」(貼紙ウ)(判読不明箇所有り、大成翻刻参照)