自筆本奥入First updated 7/14/2002(ver.1-1)
Last updated 4/30/2007(ver.2-1)
渋谷栄一翻字(C)

  

匂宮

《翻刻資料》
凡例
1 底本には、大橋寛治氏蔵本『源氏物語 奥入』(複刻日本古典文学館 昭和46年10月)を使用し、自筆本の欠脱は、高野本(日本古典文学影印叢刊19)により、また判読不明箇所等は、池田亀鑑『源氏物語大成』巻七「研究資料篇」所収の「奥入(第二次)定家自筆本」を参照した。ただし、巻尾本文は省略した。
2 頁数は、池田亀鑑『源氏物語大成』巻七「研究資料篇」に従って、復元した「自筆本奥入」の頁数となっている。
3 青表紙本「源氏物語」の「奥入・付箋」に見られる注記には、その注記番号を付けた。
4 行間書き入れ及び割注等は< >で記した。改行は/で記した。朱書は、その語句の冒頭に<朱>と記した。
5 墨筆による末尾本文の削除符号や朱筆による掛点符号は、それぞれ<墨>\、<朱>\と記した。
6 私による注記や定家自筆本、明融臨模本、大島本等において、奥入また付箋に引用されている注釈は( )で記した。
7 本文の校訂記号は次の通りである。
 $(ミセケチ)・#(抹消)・+(補入)・&(ナゾリ)・=(併記)・△(不明文字)
( )の前の文字と( )内の記号の前の文字は訂正前の本文を表し、記号の後の文字はその訂正後の本文を表す。
8 訓点や送り仮名は< >で記した。但し、返り点、朱点は省略した。
9 作字した文字は[ ]で記した。
10 各丁の終わりには」の印と丁数とその表(オ)裏(ウ)を記した。

<廿七>
匂兵部卿宮

  このまき一の名
   かほる中将(この3行、後書加)」94オ
01 ぬしゝらぬかこそにほへれ秋のゝに(この行、切断により右端一部切れる、本来、表面であったか)
  たかぬきかけしふちはかまそも
02 春の夜のやみはあやなし
03 ふる雪に色はまかひぬ梅花
  かにこそにたる物なかりけれ」94ウ
(白紙)」95オ
  伊行
04太子のわか名をとひえけむさとり
 もえてしかなと
  七陀太子是釈迦仏也
  耶輸陀羅之子羅[目+侯]羅尊者
  仏出家後経六年誕生仍大臣等
  疑之耶輸陀羅抱児投入
  火全不焼<此文心/不審不叶歟/可尋>(頭注)(大島本奥入01)
05 法華経
  有女人身猶有五障(大島本奥入02)」95ウ
06 賭射還饗(継紙上の筆跡)
  大将先着座<垣下座上設菅円座/親王来着次将上>次将着
  奥座<賭弓不設土敷円座依倉卒也/相撲時敷土敷円座或筵上敷之>
  次垣下公卿着座<相対/次将>次立机<或次将机/先立>三献
  訖有絃哥之興給禄有差或命
  東遊将監以下舞之<天禄例也>
  相撲之時三献之後示次将召相撲
  人少将臨檻召相撲所将監仰之数巡
  之後有相撲布引等事<少将同仰/手番>(大島本奥入03)」96オ
(白紙)」96ウ
07 多久行」(貼紙オ)
  一かたの大将かへりある
  しの日
  かみのますと候は
  ふそくにて候
  八乙女と申候うたにて候也
  此うたは二段のうた也
  やおとめはわかやおとめそ
  たつややをとめたつやや
  おとめ
  二段
  かみのますこのみや
  しろにた(た+つ)ややおとめ
  たつややおとめ
  かみのやすともうたひ
  候ことも候このことはには
  みつのおち候
  たるおほせにし
  ふへく候
  かくのこときのことゝも
  いまのよに下らうの
  しりて候は候すかく申
  上候へともゝしひかこと
  なんともや候らん(判読不明箇所有り、大成翻刻参照)(大島本奥入04)」(貼紙ウ)
(白紙)」97オ