自筆本奥入First updated 2/1/2003(ver.1-1)
Last updated 10/17/2006(ver.2-1)
渋谷栄一翻字(C)

  

空 蝉

《翻刻資料》
凡例
1 底本には、大橋寛治氏蔵本『源氏物語 奥入』(複刻日本古典文学館 昭和46年10月)を使用し、自筆本の欠脱は、高野本(日本古典文学影印叢刊19)により、また判読不明箇所等は、池田亀鑑『源氏物語大成』巻七「研究資料篇」所収の「奥入(第二次)定家自筆本」を参照した。ただし、巻尾本文は省略した。
2 頁数は、池田亀鑑『源氏物語大成』巻七「研究資料篇」に従って、復元した「自筆本奥入」の頁数となっている。
3 青表紙本「源氏物語」の「奥入・付箋」に見られる注記には、その注記番号を付けた。
4 行間書き入れ及び割注等は< >で記した。改行は/で記した。朱書は、その語句の冒頭に<朱>と記した。
5 墨筆による末尾本文の削除符号や朱筆による掛点符号は、それぞれ<墨>\、<朱>\と記した。
6 私による注記や定家自筆本、明融臨模本、大島本等において、奥入また付箋に引用されている注釈は( )で記した。
7 本文の校訂記号は次の通りである。
 $(ミセケチ)・#(抹消)・+(補入)・&(ナゾリ)・=(併記)・△(不明文字)
( )の前の文字と( )内の記号の前の文字は訂正前の本文を表し、記号の後の文字はその訂正後の本文を表す。
8 訓点や送り仮名は< >で記した。但し、返り点、朱点は省略した。
9 作字した文字は[ ]で記した。
10 各丁の終わりには」の印と丁数とその表(オ)裏(ウ)を記した。

<空蝉>(継紙上の後補筆)

01 夕やみは道たと/\し月まちて(この行、継紙上の後補筆)
  かへれわかせこそのまにも見む(大島本付箋01)
02 伊予のゆのゆけたはいくついさしらす
  かそへすよますきみそしる覧
03 すゝか河いせをのあまのすて衣
  しほなれたりと人や見る覧(大島本付箋02・大島本奥入01 「帚木」に竄入)
04 とりかへす物にもかなや世中を
  有しなからのわか身とおもはむ(大島本奥入02 「帚木」に竄入)」10オ

  <うつせみ>
  二のならひとあれと
  はゝ木ゝのつき也
   ならひとは見えす
   一説には
   二かゝやく日の宮<このまきなし>
   ならひの一はゝ木ゝ<うつせみは/おくにこ/めたり>
       二ゆふかほ」10ウ